稲庭うどんとは|読み方・どこの名物か
稲庭うどんは、秋田県湯沢市の稲庭地域に伝わる、細く滑らかな手延べうどんです。
伝統的には麺を乾燥させた「干しうどん」として作られ、つるりとした喉越しと、細麺でありながら適度なコシを楽しめます。讃岐うどんなどと並び、日本三大うどんの一つと称される秋田県の代表的な郷土料理です。
読み方は「いなにわうどん」
「稲庭うどん」の読み方は「いなにわうどん」です。
「稲庭」は商品の名前ではなく、発祥地である秋田県湯沢市稲庭町の地名に由来します。「稲庭饂飩」と漢字で表記されることもありますが、読み方は同じです。
検索するときや店舗で注文するときは、「いなにわうどん」と読めば問題ありません。
秋田県湯沢市稲庭町に伝わる手延べ干しうどん

稲庭うどんの本場は、秋田県南部に位置する湯沢市稲庭町です。
湯沢市の中心部から稲庭地区までは車で約20〜30分。地区内には稲庭うどんの製造元、食事処、売店があり、店舗によっては製造工程の見学や手作り体験もできます。
稲庭うどんは、生地を包丁で切る一般的な手打ちうどんとは異なり、生地を細く延ばして仕上げる手延べ製法が特徴です。製造工程では、麺を縄のように綯う「手綯い」、生地を平らにする「つぶし」、均一な細さまで伸ばす「延ばし」などの作業を重ねます。
完成した麺は乾燥させるため、家庭用や贈答用の乾麺として持ち帰りやすく、秋田土産としても定着しています。
稲庭うどんの特徴早見表
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 読み方 | いなにわうどん |
| 発祥地域 | 秋田県湯沢市稲庭町 |
| 麺の形 | 細く、やや平たい |
| 主な製法 | 手延べ・手綯い |
| 主な流通形態 | 乾麺 |
| 食感 | 滑らかな舌触りと喉越し、適度なコシ |
| 定番の食べ方 | 冷たいせいろ、温かいかけうどん |
| 現地でできること | 食事、購入、工場見学、手作り体験 |
一般的な太いうどんとは見た目が異なるため、初めて見るとそうめんやひやむぎに近いと感じるかもしれません。ただし、稲庭うどんには独自の手延べ製法と食感があり、単に細いうどんというだけではありません。
次の項目では、稲庭うどんが細くてもコシを感じられる理由や、讃岐うどん・そうめんとの違いを詳しく解説します。
稲庭うどんの特徴|細く平たい麺と滑らかな喉越し

稲庭うどんの特徴は、細く平たい麺の形と、つるりとした滑らかな喉越しです。
一般的な太いうどんよりも細いため、見た目はそうめんやひやむぎに近く感じられます。しかし、手延べや手綯い、熟成、乾燥などの工程を重ねることで、細麺の中に適度なコシが生まれます。
冷たいせいろにすると表面の滑らかさが分かりやすく、温かいかけうどんでは、だしと一緒に軽やかな食感を楽しめます。
練る・綯う・延ばす工程を重ねて作る

稲庭うどんは、小麦粉、食塩、水などで作った生地を細く延ばし、乾燥させて仕上げる干しうどんです。
代表的な製造元では、次のような工程を組み合わせています。
・小麦粉、食塩、水を合わせて生地を練る
・生地を一定の太さにまとめる
・2本の棒へ交互に掛けるように綯う
・生地をつぶして平たくする
・熟成させながら長く延ばす
・乾燥後に長さや状態を確認して選別する
「綯う」は、細長い生地を縄のように扱いながら延ばしていく作業です。生地を包丁で切り出す手打ちうどんとは異なり、切断だけに頼らず、手作業で少しずつ細く延ばしていきます。
製造元によって工程名、熟成時間、乾燥方法は異なるため、すべての稲庭うどんが同じ日数や設備で作られているわけではありません。
細麺でも適度なコシを感じられる

稲庭うどんは、農林水産省から「平らな細麺で、しっかりしたコシとのどごしの良さが特徴」と紹介されています。
強くかみ応えのある太麺というより、次の3つを同時に楽しむ麺です。
・口に入れたときの滑らかな舌触り
・つるりと通る軽い喉越し
・細麺の中に残る適度な弾力
冷たい水で締めると麺の表面が引き締まり、コシと喉越しを感じやすくなります。初めて食べる場合は、冷たいせいろやざるうどんを選ぶと、麺そのものの特徴を確かめやすいでしょう。
稲庭うどんと讃岐うどんの違い


稲庭うどんと讃岐うどんは、どちらも日本を代表するうどんですが、麺の形や製法、食感に違いがあります。
| 比較項目 | 稲庭うどん | 讃岐うどん |
|---|---|---|
| 主な発祥地域 | 秋田県湯沢市稲庭町 | 香川県 |
| 麺の形 | 細く、やや平たい | 比較的太い角麺が多い |
| 代表的な製法 | 手延べ・手綯い | 生地を延ばして切る手打ち |
| 主な流通形態 | 乾麺 | 生麺、半生麺、冷凍麺など |
| 食感 | 滑らかな喉越しと適度なコシ | 弾力と強いコシ |
| 向いている食べ方 | 冷たいせいろ、温かいかけ | かけ、ぶっかけ、釜揚げなど |
稲庭うどんは、麺の滑らかさと喉越しを味わいたい人に向いています。一方、讃岐うどんは、太めの麺をかんだときの弾力を楽しみたい人に選ばれやすいうどんです。
ただし、太さや食感は製造元、商品、茹で方によって変わります。表は代表的な傾向として参考にしてください。
稲庭うどんとそうめん・ひやむぎの違い


稲庭うどんは細いため、そうめんやひやむぎと見分けにくいことがあります。
乾麺は、麺の太さや形、製法などによって「うどん」「ひやむぎ」「そうめん」と表示が分かれます。見た目が細いという理由だけで、稲庭うどんをそうめんと呼ぶわけではありません。
| 比較項目 | 稲庭うどん | そうめん・ひやむぎ |
|---|---|---|
| 商品表示 | 干しうどんなど | そうめん、ひやむぎなど |
| 麺の形 | 細く平たいものが中心 | 丸い細麺が多い |
| 特徴 | 手延べ製法と滑らかな喉越し | 細さと軽い食感 |
| 食べ方 | 冷・温の両方 | 冷たいつゆで食べることが多い |
そうめんにも手延べ製法の商品があり、稲庭そうめんを製造する事業者もあります。そのため、製法だけで両者を完全に区別するのではなく、商品名と食品表示を確認するのが確実です。
稲庭うどんが高級品とされる理由

稲庭うどんは、一般的な乾麺より価格が高い商品や、化粧箱に入った贈答用商品が多く販売されています。
高級品として扱われてきた背景には、次の理由があります。
・手作業と熟成を繰り返す製造工程
・麺の長さや形をそろえる選別作業
・秋田藩主の御用を務めたと伝わる歴史
・お中元やお歳暮などの贈答品として定着したこと
・木箱や化粧箱に入った商品が多いこと
ただし、稲庭うどんがすべて高価格というわけではありません。製造時に出る切り落としや短い麺は、家庭用として比較的購入しやすい価格で販売されています。
贈り物には長さや形がそろった化粧箱入り、自宅で食べる場合は切り落としや徳用商品を選ぶなど、目的に合わせて選ぶとよいでしょう。
次の項目では、稲庭うどんの起源とされる干しうどん作りと、寛文5年(1665年)に製法が確立されたとする伝承を分けて解説します。
稲庭うどんの発祥・由来|約350年受け継がれる歴史

稲庭うどんは、江戸時代初期に秋田県湯沢市稲庭町で生まれたとされる手延べ干しうどんです。
現在につながる製法が確立されたのは寛文5年(1665年)とされ、約350年にわたって地域で受け継がれてきました。発祥を理解するときは、「干しうどん作りの起源」と「稲庭うどんの製法確立」を分けて考えると分かりやすくなります。
起源は佐藤市兵衛の干しうどん作りとされる
稲庭うどんの起源は、江戸時代初期に稲庭村小沢地区で佐藤市兵衛が干しうどんなどの麺類を作っていたことにあると伝えられています。
稲庭地域は山に囲まれた土地で、かつては米だけでなく小麦も利用されていました。保存しやすい干しうどんは、地域で収穫した小麦を生かす食品として作られるようになったと考えられています。
佐藤市兵衛が作っていた麺の技術を、初代稲庭吉左衛門が受け継ぎ、改良したことが現在の稲庭うどんにつながったとされています。
稲庭吉左衛門が1665年に製法を確立
初代稲庭吉左衛門は、受け継いだ干しうどんの技術に研究と改良を重ね、寛文5年(1665年)に独自の製法を確立したと伝えられています。
生地を包丁で細く切るだけでなく、練る、綯う、つぶす、延ばす、熟成させるといった工程を重ねる製法です。
このため、佐藤市兵衛は干しうどん作りの起源となる人物、稲庭吉左衛門は現在につながる稲庭うどんの製法を確立した人物として整理できます。
秋田藩の御用・贈答品として珍重された
稲庭うどんは生産量が限られたこともあり、江戸時代には一般的な日常食ではなく、秋田藩主・佐竹家の御用や贈答品として扱われたと伝えられています。
ただし、佐竹家の御用となった年については公式情報でも表記が分かれています。
| 情報元 | 御用となった年の表記 |
|---|---|
| 佐藤養助商店 | 元禄3年(1690年) |
| 農林水産省 | 宝暦2年(1752年) |
年の表記には違いがありますが、江戸時代に秋田藩と深く結びつき、特別なうどんとして珍重されていた点は共通しています。本記事では、御用となった年を一つに断定せず、「江戸時代に佐竹家の御用となった」と説明します。
一子相伝の製法が佐藤養助へ伝わる
稲庭吉左衛門家では、うどんの製法を一子相伝の技として受け継いでいたとされています。
万延元年(1860年)、製法が途絶えることを防ぐため、宗家の技が二代目佐藤養助へ特別に伝授されました。これが現在の佐藤養助商店につながる始まりです。
明治時代の博覧会と宮内省御買上げで知名度が高まる
明治時代に入ると、稲庭うどんは各地の博覧会で評価され、秋田県外にも知られるようになりました。
佐藤養助商店の沿革では、次の記録が紹介されています。
・明治10年(1877年):第1回内国勧業博覧会で褒状
・明治11年(1878年):秋田県博覧会で三等賞牌
・明治14年(1881年):明治天皇の奥州巡幸時に天覧
・明治20年(1887年):宮内省御買上げ
こうした受賞や御買上げを通じて、稲庭うどんは秋田藩の御用として受け継がれた食品から、秋田県を代表する名産品へと広がっていきました。
現在は稲庭地域に複数の製造元があり、食事処、売店、工場見学などを通して、受け継がれてきた製法を身近に知ることができます。
次の項目では、稲庭うどんの滑らかな喉越しを楽しみやすい冷たい食べ方と、温かいかけうどんの違いを紹介します。
稲庭うどんの味と食べ方|冷たい・温かい


稲庭うどんは、冷たいせいろやざるうどんだけでなく、温かいかけうどん、つけ麺、ぶっかけうどんなど、季節や好みに合わせて食べられます。
麺の滑らかな喉越しと適度なコシを確かめたい場合は冷たい食べ方、だしの風味と一緒に味わいたい場合は温かい食べ方が向いています。
初めて本場の店を訪れる場合は、冷たい麺と温かい麺を少量ずつ食べられる「味比べ」を選ぶと、食感の違いを確かめやすいでしょう。
麺の特徴を味わうなら冷たいせいろ

稲庭うどんの細さ、滑らかさ、コシが分かりやすいのは、冷たいせいろやざるうどんです。
茹で上げた麺を冷水で洗い、表面のぬめりを落として締めることで、つるりとした喉越しを楽しめます。
冷たい麺には、次のような食べ方があります。
・醤油を使ったつけつゆで食べる
・ごまだれで濃厚な風味を加える
・大根おろしやなめこを添えて冷がけにする
・天ぷらと組み合わせて食べる
・温かいつけ汁に冷たい麺をつけて食べる
薬味は、ねぎ、しょうが、わさび、大根おろしなどが合わせやすい組み合わせです。一度にすべて入れず、最初はつゆだけで麺を味わい、その後に少しずつ薬味を加えると味の変化を楽しめます。
温かいかけうどんはだしと一緒に味わう

温かい稲庭うどんは、細い麺にだしがなじみやすく、寒い時期の食事にも向いています。
定番は、温かいつゆを張ったかけうどんです。天ぷら、山菜、きのこ、卵などを添えると、食事としての満足感を加えられます。
秋田県内の店舗では、比内地鶏を使ったつけ汁や卵とじ、山菜うどんなど、地域の食材と組み合わせたメニューも提供されています。
温かい食べ方には、次のような種類があります。
・かけうどん
・天ぷらうどん
・山菜うどん
・卵とじうどん
・比内地鶏のつけ麺
・釜揚げうどん
・冬季の鍋焼きうどん
温かいつゆへ長時間入れたままにすると、麺がつゆを吸って食感が変わりやすくなります。茹で上げた後は、できるだけ時間を置かずに食べましょう。
冷たい麺と温かい麺の違い
| 比較項目 | 冷たい稲庭うどん | 温かい稲庭うどん |
|---|---|---|
| 分かりやすい特徴 | コシと滑らかな喉越し | だしとのなじみ |
| 定番の食べ方 | せいろ、ざる、ぶっかけ | かけ、釜揚げ、卵とじ |
| 合わせやすいつゆ | 醤油つゆ、ごまだれ | かつおだし、鶏だしなど |
| 合わせやすい具 | 薬味、大根おろし、天ぷら | 山菜、きのこ、卵、鶏肉 |
| 向いている場面 | 麺そのものを味わいたいとき | 温かい食事を取りたいとき |
冷たい麺と温かい麺のどちらが本来の食べ方という決まりはありません。季節と好みに合わせて選べます。
初めて食べるなら冷・温の味比べも選択肢
本場の稲庭地域では、冷たい麺と温かい麺、複数のつゆを組み合わせた味比べメニューを提供する店があります。
例えば、寛文五年堂本店では、鰹だし、ごまだれ、味噌だれを食べ比べられるメニューや、温かいだしを組み合わせたメニューが案内されています。
初めて稲庭うどんを食べる場合は、次の順序で試すと特徴を比較しやすくなります。
・冷たい麺をつゆだけで食べる
・薬味を少量加える
・ごまだれなど別のつゆを試す
・温かい麺で食感の変化を確かめる
店舗によって提供する麺、つゆ、薬味、メニューは異なります。注文前に店内のお品書きや公式サイトで内容を確認してください。
次の項目では、稲庭うどんを自宅で調理するときの1人前の量、湯の量、冷水での洗い方など、失敗しにくい茹で方を紹介します。
稲庭うどんの茹で方|1人前80〜100gが目安

稲庭うどんを滑らかな食感に仕上げるポイントは、大きな鍋と十分な湯を使い、茹で上がった麺を冷水でよく洗うことです。
乾麺の1人前は80〜100g、湯の量は1人前につき1L以上が目安です。2人前を同時に茹でる場合は、2L以上の湯を用意します。
ただし、商品の長さや太さ、切り落としなどの形状によって適切な茹で時間は異なります。調理前に、必ず商品パッケージの表示を確認してください。
稲庭うどんを茹でる手順
・できるだけ大きな鍋に、1人前につき1L以上の湯を沸かす
・湯が完全に沸騰してから、麺をパラパラと広げるように入れる
・箸で軽くほぐし、麺が鍋の中で踊る状態を保つ
・吹きこぼれそうな場合は差し水をせず、火力を少し弱める
・麺が乳白色から半透明に近づいたら、1〜2本取り出して硬さを確認する
・茹で上がったら、すぐにざるへ移す
・流水で粗熱を取り、冷水または氷水で麺を締める
・両手でもむように洗い、表面のぬめりを落とす
・ざるに上げ、しっかり水気を切って盛り付ける
茹で時間の目安は約3〜4分ですが、製造元や商品によって異なります。時間だけで判断せず、麺の透明感と硬さも確認しましょう。
大きな鍋と十分な湯を使う
稲庭うどんは細いため、湯の量が少ないと麺同士がくっつきやすくなります。
小さな鍋へ多量の麺を入れると湯温が下がり、麺が鍋の中で動きにくくなります。自宅にある鍋の中から、麺が広がって動ける大きさのものを選びましょう。
3人分以上を調理する場合は、一度にすべて茹でるより、2回に分けた方が失敗を防ぎやすくなります。
沸騰してから麺を広げて入れる
湯が十分に沸騰してから、稲庭うどんを扇状に広げるように入れます。
麺を束のまま一か所へ落とすと、接触した部分がくっつきやすくなります。麺を入れた直後は、箸で鍋の底から大きく動かすようにして、やさしくほぐしてください。
その後は、麺が鍋の中で常に動いている状態を保ちます。吹きこぼれそうな場合は、差し水で湯温を下げず、火力を調整します。
約3〜4分を目安に硬さを確認する
代表的な稲庭うどんでは、約3〜4分が茹で時間の目安として案内されています。
麺が乳白色から半透明に近づいたら、1〜2本取り出して硬さを確認します。冷水で締めると茹で上がり時より食感が引き締まるため、冷たいせいろにする場合は、少し早めに状態を確認するとよいでしょう。
次のような商品は、通常の長い麺と茹で時間が異なる場合があります。
・切り落とし
・かんざし麺
・短寸タイプ
・半生麺
・生麺
・稲庭そうめん
商品名が「稲庭うどん」であっても、一律に同じ時間で茹でられるわけではありません。パッケージに記載された時間を最優先にしてください。
冷水でもみ洗いしてぬめりを落とす
茹で上がった麺は、ざるへ移してすぐに流水をかけます。
まず粗熱を取り、その後、ボウルに張った冷水または氷水へ入れて麺を締めます。両手でやさしくもむように洗い、表面に残ったぬめりを落としてください。
水や容器が少ないと、麺の中心部に熱が残ることがあります。特に夏場は氷水を使い、全体を十分に冷やします。
洗い終わった後は、水っぽくならないように、ざるでしっかり水気を切ります。
失敗しやすい5つのポイント
| 失敗例 | 起こりやすい状態 | 対策 |
|---|---|---|
| 湯の量が少ない | 麺同士がくっつく | 1人前につき1L以上を用意する |
| 沸騰前に麺を入れる | 茹でむらが出る | 完全に沸騰してから入れる |
| 一度に多く入れる | 湯温が下がる | 鍋の大きさに合わせて分ける |
| 茹で上がり後に放置する | 麺が柔らかくなる | すぐにざるへ移す |
| 洗い方が足りない | 表面にぬめりが残る | 冷水で丁寧にもみ洗いする |
茹でた稲庭うどんは、時間がたつと水分を吸って食感が変わります。つゆや薬味を先に用意し、茹で上がったらすぐに食べられる状態にしておきましょう。
次の項目では、本場の稲庭地区と秋田駅周辺から、食事・工場見学・アクセスの違いで選べる3店を比較します。
秋田で稲庭うどんを食べるなら外さない3店
秋田県で稲庭うどんを食べる店は、旅行ルートに合わせて選ぶのがポイントです。
発祥地の湯沢市稲庭町まで行ける場合は、食事と工場見学を組み合わせられる佐藤養助総本店、乾麺と生麺や複数のつゆを食べ比べられる寛文五年堂本店が候補です。
秋田駅を利用する鉄道旅行では、駅から徒歩で立ち寄れる無限堂秋田駅前店が利用しやすいでしょう。
店舗情報は2026年7月時点です。
| 店舗 | 主な稲庭うどんの価格 | 営業時間 | アクセス | 駐車場 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| 佐藤養助 総本店 | 850〜2,630円 | 食事11:00〜17:00 | 湯沢ICから車約20分/稲庭中町バス停から徒歩約1分 | あり | 食事・見学・買い物を1か所で楽しみたい |
| 寛文五年堂 本店 | 850〜1,850円 | 10:30〜16:30、L.O.16:00 | 湯沢ICから車約20分 | 無料50台 | 乾麺・生麺や複数のつゆを比較したい |
| 無限堂 秋田駅前店 | 950〜1,500円前後 | 昼11:00〜14:00/夜17:00から | JR秋田駅西口から徒歩約3分 | 専用駐車場なし | 秋田駅周辺で郷土料理と一緒に味わいたい |
料金は公式サイトで確認できた主な稲庭うどんメニューの範囲です。季節限定料理、セット内容、大盛り、夜の郷土料理などにより金額は変わります。
佐藤養助 総本店|食事と工場見学をまとめて楽しむ

佐藤養助総本店は、湯沢市稲庭町にある製造元直営の食事処です。
食事、売店、工場見学が同じ施設にまとまっているため、稲庭うどんを食べるだけでなく、製造工程や歴史まで知りたい人に向いています。
代表的なメニューは、醤油つゆと胡麻味噌つゆを食べ比べられる「二味せいろ」です。
・醤油せいろ:850円
・胡麻味噌せいろ:900円
・二味せいろ:1,000円
・二味天せいろ:1,850円
・冷たい麺と温かい麺の味くらべ天麩羅付き:2,050円
初めて食べる場合は、2種類のつゆを比較できる二味せいろが選びやすいでしょう。冷たい麺と温かい麺の食感を比較したい場合は、味くらべメニューが向いています。
食事処は11:00〜17:00、売店は9:00〜17:00、工場見学は9:00〜16:00です。定休日は基本的に無休ですが、年末年始は休業します。
職人による実演見学は土曜・日曜・祝日は行われず、製造工程のパネル展示のみとなる場合があります。実演を見たい場合は、平日の見学時間を確認して訪れましょう。
湯沢横手道路の湯沢ICから車で約20分。公共交通ではJR湯沢駅から湯沢・小安線を利用し、「稲庭中町」バス停から徒歩約1分です。
寛文五年堂 本店|乾麺・生麺と3種類のつゆを比較
寛文五年堂本店は、湯沢市稲庭町の三嶋神社に隣接する食事処です。
うどんメニューでは乾麺と生麺を選択でき、鰹だし、胡麻だれ、味噌だれなど、複数のつゆを比較できる点が特徴です。
主なメニューは次のとおりです。
・かけうどん:850円
・味比べ:1,000円
・二種三味うどん:1,100円
・冷がけなめこおろしうどん:1,300円
・天ぷら付味比べ:1,750円
・天ぷら付二種三味うどん:1,850円
「二種三味うどん」では、麺と3種類のつゆを組み合わせて味わえます。稲庭うどんを初めて食べる人や、つゆによる味の違いを比べたい人に向いています。
営業時間は10:30〜16:30、ラストオーダーは16:00です。基本的に無休ですが、8月13日と12月31日〜1月3日は休業予定と案内されています。
湯沢ICから国道398号を小安峡方面へ車で約20分。湯沢市観光物産協会の案内では、無料駐車場が50台分用意されています。
工房見学は無料ですが、事前予約が必要で、当日の申し込みには対応していません。見学も予定に入れる場合は、食事とは別に予約条件を確認してください。
無限堂 秋田駅前店|秋田駅周辺で郷土料理と味わう
無限堂秋田駅前店は、JR秋田駅西口から徒歩約3分の中通地区にあります。
湯沢市の稲庭地区まで移動する時間が取れない場合や、秋田駅到着後の昼食、列車に乗る前の夕食で稲庭うどんを味わいたい人に向いています。
主なメニューは次のとおりです。
・稲庭うどん:950円
・鶏そぼろ丼と稲庭うどんセット:1,100円
・比内地鶏つけ麺:1,390円
・稲庭御膳:1,500円
人気メニューとして案内されている比内地鶏つけ麺は、濃厚な比内地鶏のだしと稲庭うどんを組み合わせた一品です。稲庭御膳では、うどんに複数の料理を組み合わせて秋田の食文化を楽しめます。
昼の営業は11:00〜14:00、ラストオーダーは13:45です。夜は4〜9月が17:00〜21:45、10〜3月が17:00〜21:30となります。
定休日は不定休です。専用駐車場はないため、車の場合は周辺の有料駐車場を利用します。
3店の選び方
目的別に選ぶと、次のように整理できます。
・食事と工場見学、売店を1か所で済ませたい
佐藤養助総本店
・乾麺と生麺、複数のつゆを食べ比べたい
寛文五年堂本店
・秋田駅から徒歩で立ち寄りたい
無限堂秋田駅前店
・稲庭町から小安峡方面へ観光を続けたい
佐藤養助総本店または寛文五年堂本店
稲庭町の2店は、湯沢ICからいずれも車で約20分です。食事だけなら60〜90分、売店や見学も含める場合は90〜150分を見込んでおくと、急がずに回れます。
営業時間、定休日、料金、提供メニュー、見学条件は変更される場合があります。特に年末年始、連休、臨時休業日は通常と異なることがあるため、来店前に各店の公式サイトまたは公式SNSで最新情報をご確認ください。
次の項目では、稲庭うどんの製造工程を間近で見られる工場見学と、手作り体験の所要時間・予約方法を紹介します。
稲庭うどんの工場見学・手作り体験|所要時間と予約方法

稲庭うどんの本場・湯沢市稲庭町では、職人による製造工程を見学したり、「手綯い」を中心としたうどん作りを体験したりできます。
短時間で製法を知りたい場合は工場見学、旅の思い出として実際に作業をしてみたい場合は手作り体験が向いています。食事や買い物と組み合わせる場合は、見学のみで60〜90分、体験と食事を含める場合は2〜3時間を見込むと動きやすいでしょう。
体験・見学情報は2026年7月時点です。
| 施設・内容 | 所要時間 | 料金 | 予約 |
|---|---|---|---|
| 佐藤養助総本店・工場見学 | 約15分 | 無料 | 実演内容は事前確認推奨 |
| 佐藤養助・手綯い体験Aコース | 約30分 | 小学生1,500円/中学生以上2,000円 | 必要 |
| 佐藤養助・製造体験Bコース | 約60分 | 小学生2,200円/中学生以上3,300円 | 必要 |
| 佐藤養助・製造・調理体験Cコース | 約60分 | 小学生2,200円/中学生以上3,300円 | 必要 |
| 寛文五年堂・工房見学 | 15〜30分 | 無料 | 必要・当日受付不可 |
佐藤養助の体験料金には生地代などが含まれ、幼児は無料です。営業日や工場の稼働状況によって受付できない場合があるため、旅行日が決まった段階で確認してください。
佐藤養助総本店の工場見学|約15分・無料
佐藤養助総本店では、「練る・小巻」「手綯い・つぶし」「延ばし・乾燥」「選別」といった稲庭うどんの製造工程を見学できます。
見学コースでは、職人が生地を綯う様子や、細く延ばした麺を手作業で選別する様子をガラス越しに確認できます。製造工程や歴史を解説するパネルも展示されているため、製造作業が行われていない時間帯でも基本的な流れを学べます。
・場所:佐藤養助総本店
・見学時間:9:00〜16:00
・所要時間:約15分
・料金:無料
・休業日:年末年始
・住所:秋田県湯沢市稲庭町字稲庭80
職人による実演見学は、土曜・日曜・祝日は休みです。平日でも作業内容は時間帯によって異なるため、「手綯い」など特定の工程を見たい場合は、訪問前に総本店へ確認しておくと安心です。
佐藤養助の手作り体験|30〜60分の3コース
佐藤養助の手作り体験では、稲庭うどんの特徴である「手綯い」を中心に、職人の作業を実際に体験できます。
体験は総本店で受付を行い、約50m離れた別館「養心庵」の体験施設へ移動します。受付可能時間は11:00〜14:00です。
Aコース|手綯いを体験する約30分コース
Aコースは、稲庭うどんの代表的な工程である手綯いを中心に体験するコースです。
・所要時間:約30分
・小学生:1,500円
・中学生以上:2,000円
・主な内容:手綯いを中心とした製造体験
旅行日程が限られている人や、食事の前後に短時間で体験したい人に向いています。
土曜・日曜・祝日は、Aコースのみの受付となる場合があります。週末に訪れる場合は、選べるコースを予約時に確認してください。
Bコース|職人技を体験する約60分コース
Bコースは、手綯いを含む複数の製造工程を体験するコースです。
・所要時間:約60分
・小学生:2,200円
・中学生以上:3,300円
・主な内容:手綯いなどの製造体験
Aコースより時間をかけて製法を学びたい人に向いています。工場の稼働状況や予約状況によって受付できない場合があります。
Cコース|製造と茹で方を学ぶ約60分コース
Cコースでは、手綯いに加えて、稲庭うどんの茹で方や盛り付けも体験します。自分で調理したうどんを、醤油つゆと胡麻味噌つゆで味わえるコースです。
・所要時間:約60分
・小学生:2,200円
・中学生以上:3,300円
・主な内容:製造体験、茹で方、盛り付け、試食
調理では火を扱うため、子どもが参加する場合は大人の付き添いが必要です。
佐藤養助の体験予約は前日の午前まで
手作り体験は、体験日前日の午前までに予約が必要です。
メールは確認に時間がかかる場合があるため、公式案内では2日前までの連絡が推奨されています。前日の予約や急ぎの場合は、電話で問い合わせます。
・受付時間:11:00〜14:00
・予約期限:原則として前日の午前まで
・メール予約:2日前までを推奨
・受入人数:団体は20人まで
・受付場所:佐藤養助総本店
・体験場所:別館「養心庵」
・支払い:当日に総本店で現金精算
工場が稼働していない日は、体験に使用するうどん生地を準備できず、予約を受け付けられない場合があります。予約時には、希望コース、参加人数、年齢、希望時間を伝えてください。(稲庭うどん 佐藤養助商店)
寛文五年堂の工房見学|15〜30分・無料
寛文五年堂の「稲庭うどん伝承ノ郷」では、工房内の製造作業を廊下から窓越しに見学できます。
生地をこねる工程から裁断まで、手作業を中心に進める様子を見ながら、ガイド資料に沿って説明を受ける形式です。
・所在地:秋田県湯沢市稲庭町三嶋34
・所要時間:15〜30分
・受付時間:8:00〜17:00
・料金:無料
・受入人数:1人から
・駐車場:あり・大型車対応
・予約:必要
・当日受付:不可
見学後に本店で食事をする場合は、見学15〜30分、食事60〜90分を合わせて、合計75〜120分ほどを見込むと余裕があります。
工場見学と手作り体験の選び方
短時間で稲庭うどんの製法を知りたい場合は、無料の工場見学が向いています。
・約15〜30分で見たい
佐藤養助総本店または寛文五年堂の工場見学
・手綯いを短時間で体験したい
佐藤養助のAコース
・複数の製造工程を体験したい
佐藤養助のBコース
・製造から茹で方、試食まで体験したい
佐藤養助のCコース
・大人数や団体旅行で利用したい
人数と駐車場を事前に各施設へ相談
見学時間、体験コース、料金、予約期限は変更される場合があります。工場の稼働状況によって見られる工程も異なるため、来訪前に公式サイトまたは電話で最新情報をご確認ください。
次の項目では、贈答用、家庭用、切り落としの違いと、お土産・通販商品を選ぶポイントを紹介します。
稲庭うどんのお土産・通販の選び方
稲庭うどんは乾麺として持ち帰りやすく、秋田旅行のお土産や、お中元・お歳暮などの贈答品にも選ばれています。
購入するときは、価格だけでなく、贈答用か家庭用か、麺だけかつゆ付きか、内容量が何人分に当たるかを確認しましょう。
自宅で日常的に食べる場合は切り落としや袋入りの商品、贈り物には化粧箱入りやつゆ付きの商品が選びやすいでしょう。
商品情報は2026年7月時点です。価格、内容量、送料、包装条件は変更される場合があります。
贈答用と家庭用の違い
稲庭うどんの製造元では、主に「贈答用」と「家庭用」に分けて商品を販売しています。
| 選び方 | 主な特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 贈答用 | 化粧箱や木箱入り、長さや形をそろえた麺が中心 | お中元、お歳暮、内祝い、手土産 |
| つゆ付き贈答用 | 麺と醤油つゆ、ごまだれなどのセット | 初めて食べる人への贈り物 |
| 家庭用 | 袋入りや簡易包装の商品が中心 | 自宅用、少人数でのお試し |
| 切り落とし | 長さや形が不ぞろいな家庭向け商品 | 日常の食事、まとめ買い |
| 麺のみ | 好みのめんつゆを用意して食べる | 自宅に調味料がある人 |
| 食べ比べセット | 製法や太さ、つゆが異なる商品を組み合わせる | 稲庭うどんを比較したい人 |
佐藤養助商店では、切り落としを家庭用の定番商品として販売し、贈答用には化粧箱入りや、麺と醤油つゆを組み合わせた商品を用意しています。
箱や包装が簡素な家庭用でも、麺の基本的な原材料や製法が贈答用とまったく異なるとは限りません。見た目や長さ、包装、内容量などの違いを確認して選びましょう。
贈り物には化粧箱と包装条件を確認
お中元、お歳暮、内祝いなどで贈る場合は、次の項目を確認します。
・化粧箱または木箱に入っているか
・包装紙に対応しているか
・のしを付けられるか
・表書きや名入れを指定できるか
・つゆが付属しているか
・賞味期限が配送日から十分に残っているか
・複数の送り先を指定できるか
・送料が商品代とは別にかかるか
例えば、佐藤養助商店では贈答用商品の無料のし掛けに対応していますが、家庭用商品はのし掛けの対象外です。内のし・外のしや水引の種類も注文時に指定できます。
包装とのしの条件は製造元や販売店によって異なります。購入手続きへ進む前に、商品ページの「包装」「のし」「手提げ袋」の記載を確認してください。
初めて贈るならつゆ付きが選びやすい
稲庭うどんを初めて食べる人へ贈る場合は、麺とつゆがセットになった商品が扱いやすいでしょう。
受け取った人が別につゆを用意しなくても食べやすく、製造元が想定する味の組み合わせを試せます。
つゆ付き商品を選ぶ際は、次の点を確認します。
・濃縮タイプか、そのまま使うストレートタイプか
・醤油つゆ、ごまだれ、比内地鶏つゆなどの種類
・冷たい麺と温かい麺のどちらに使えるか
・つゆの個数と麺の人数分が合っているか
・小麦、大豆、ごまなどのアレルギー表示
麺とつゆでは賞味期限が異なる商品があります。セット全体を長期間保管する場合は、期限が短い方を基準に確認してください。佐藤養助商店の醤油つゆ付き商品でも、麺とつゆは別々の賞味期限が設定されています。
自宅用なら切り落とし・短寸商品も選択肢
自宅で食べる場合は、正規の長さにそろえた贈答用だけでなく、切り落としや短寸の商品も選択肢です。
切り落としは、乾燥後の麺を一定の長さに整える工程などで生じる短い部分を、家庭向けに商品化したものです。佐藤養助商店では「切落し」を、家庭用のお徳用商品として案内しています。
切り落としや短い麺には、次の利点があります。
・長い麺より鍋へ入れやすい
・小さな器へ盛り付けやすい
・汁物や鍋料理に使いやすい
・贈答用より簡素な包装の商品が多い
・同じ予算で内容量を増やしやすい場合がある
一方で、麺の長さや形状によって茹で時間が変わる場合があります。通常の長い稲庭うどんと同じ時間で茹でるのではなく、商品パッケージの表示を優先してください。
「かんざし」「ふし」「端っこ」などの名称も見られますが、形状や呼び方は製造元によって異なります。名称だけで判断せず、商品写真、麺の長さ、内容量、茹で時間を確認しましょう。
内容量は1人前80〜100gを目安にする
乾麺の1人前は、80〜100gが目安です。寛文五年堂でも、茹で方の案内で1人前80〜100gとしています。
おおよその人数は、次のように計算できます。
| 内容量 | 人数の目安 |
|---|---|
| 160g | 約1〜2人前 |
| 300g | 約3〜4人前 |
| 500g | 約5〜6人前 |
| 800g | 約8〜10人前 |
| 1kg | 約10〜12人前 |
食べる量には個人差があり、天ぷらや丼などを付ける場合は必要量が少なくなることがあります。商品ページに人数表記がある場合は、その表示を優先してください。
贈答用では、麺の重量だけでなく、個包装の数も確認します。1束ずつ分かれている商品は人数を把握しやすく、少量ずつ茹でたい家庭にも向いています。
賞味期限と保存方法は商品表示を確認
稲庭うどんは乾麺のため、比較的長期間保管できる商品が多くあります。
ただし、賞味期限は製造元、包装方法、商品内容によって異なります。麺単品、半生麺、つゆ付きセットを同じ条件で考えないようにしてください。
保存するときは、次の点に注意します。
・直射日光を避ける
・高温多湿の場所に置かない
・開封後は袋の口を密閉する
・強いにおいのある食品の近くを避ける
・つゆは開封後の保存条件を別に確認する
・賞味期限ではなく、開封後の状態も確認する
佐藤養助商店の乾麺商品では、直射日光と高温多湿を避ける保存方法が案内されています。つゆ付き商品は、麺とつゆで期限が異なるため、それぞれの表示を確認してください。
通販では価格だけでなく総額を比較する
通販では、同じような内容量でも、包装、つゆ、送料によって支払総額が変わります。
購入前に、次の項目を比較しましょう。
・麺の総重量
・1人前当たりの重量
・つゆの有無と個数
・家庭用か贈答用か
・箱、包装、のしの有無
・送料
・配送できない地域
・発送までの日数
・希望日に届けられるか
送料無料と表示されていても、離島や一部地域は追加料金がかかる場合があります。複数の送り先へ贈る場合は、届け先ごとの送料も確認してください。
現在の記事に設置されている楽天市場の商品リンクは、寛文五年堂の贈答向け商品と、家庭用のお試し商品です。商品名、内容量、価格、送料は変更される可能性があるため、注文前に販売ページの最新表示をご確認ください。
次の項目では、稲庭うどんの食事と工場見学に、小安峡大噴湯や温泉を組み合わせる旅行ルートを紹介します。
この料理を目当てに旅するなら|稲庭町と小安峡を半日〜1日で回る
稲庭うどんを本場で味わうなら、食事だけで終わらせず、製造工程の見学と小安峡大噴湯、小安峡温泉を組み合わせると、秋田県南部らしい1日を過ごせます。
食事と工場見学だけなら2〜3時間、小安峡大噴湯まで回る場合は4〜6時間、温泉宿での宿泊まで含める場合は6〜8時間を目安にしてください。
稲庭うどんと小安峡を回る1日モデル
| 時間 | 立ち寄り先 | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| 10:00 | 佐藤養助総本店または寛文五年堂で工場見学 | 15〜30分 |
| 10:45 | 稲庭うどんの手作り体験または売店 | 30〜60分 |
| 12:00 | 稲庭うどんの昼食 | 60〜90分 |
| 13:30 | 稲庭地区から小安峡へ移動 | 30〜40分 |
| 14:10 | 小安峡大噴湯の遊歩道を散策 | 45〜60分 |
| 15:20 | 足湯または小安峡温泉へ移動 | 30〜60分 |
| 16:30 | 日帰り入浴または温泉宿へチェックイン | 60分〜1泊 |
稲庭地区から小安峡方面へは、国道398号を進むルートが基本です。移動時間30〜40分は、湯沢ICから稲庭地区まで約20分、小安峡大噴湯まで約50分という公式アクセスを基にした目安で、天候や道路状況によって前後します。
午前は稲庭地区で見学・体験・食事
午前中は、佐藤養助総本店または寛文五年堂本店で、稲庭うどんの製造工程を見学します。
見学のみなら15〜30分ですが、手作り体験を加える場合は30〜60分、昼食と買い物まで含める場合は合計2〜3時間を確保しておくと安心です。
食事は12時前後から混みやすくなる可能性があるため、見学を午前中に済ませ、11時30分〜12時頃に入店する流れが組みやすいでしょう。

食後に稲庭地区をもう少し歩く場合は、稲庭町なか散策や稲庭城を加える方法もあります。稲庭町なかの公式散策コースは約2時間、稲庭城は4月中旬〜11月上旬を基本に開館しています。
午後は小安峡大噴湯を45〜60分で散策


小安峡大噴湯(おやすきょうだいふんとう)は、皆瀬川沿いの岩壁から蒸気と熱湯が噴き出す湯沢市の代表的な景勝地です。
遊歩道そのものは約30〜40分ですが、駐車、階段の上り下り、写真撮影、休憩を含めて45〜60分を見込んでください。公式のモデルコースでは、周辺の立ち寄りも含めて約1時間が目安とされています。
遊歩道には2つの入口があります。
・上流側入口:階段302段、駐車場約10台
・下流側入口:階段406段、観光物産館側の駐車場約60台
・下流側には大型車用駐車場あり
・路線バスは「川原湯」または「とことん山」バス停から徒歩約1分
階段が多く高低差もあるため、サンダルやヒールではなく、滑りにくいスニーカーで歩きましょう。足腰に不安がある場合は無理に遊歩道へ下りず、河原湯橋から大噴湯周辺を眺める方法もあります。
冬季と増水時は遊歩道へ入れない場合がある
小安峡大噴湯の遊歩道は、冬期間に通行止めとなります。積雪や雪解けの状況によって変わりますが、例年は11月上旬頃〜4月下旬頃が閉鎖期間の目安です。
開通期間中でも、大雨による川の増水や施設点検で通行できない場合があります。旅行当日は湯沢市または湯沢市観光物産協会の案内を確認してください。
散策後は足湯か小安峡温泉で休む
大噴湯遊歩道を歩いた後は、観光物産館の駐車場にある無料の足湯「あぐりの湯」で休憩できます。
本格的に温泉を楽しむ場合は、小安峡温泉の宿へ移動します。小安峡温泉には複数の旅館があり、渓谷を眺められる浴場や、山菜・川魚などを使った食事を提供する宿もあります。日帰り入浴の実施時間は宿泊客の利用や清掃によって変わるため、当日に立ち寄る場合は事前確認が必要です。
稲庭うどんの食事と小安峡大噴湯を同日に回る場合は、夕方の移動を減らせる小安峡温泉への宿泊が便利です。
公共交通は本数と帰りの時刻を先に確認
JR湯沢駅から小安峡大噴湯までは、羽後交通の湯沢・小安線で約55分です。
ただし、稲庭地区で見学や食事をした後に小安峡へ向かう場合は、運行本数と接続時間によって待ち時間が長くなることがあります。公共交通で回る場合は、行きの時刻だけでなく、小安峡から湯沢駅へ戻る最終便まで確認してください。
予約制交通のこまちシャトルを利用できる場合もあるため、車を使わない旅行では早めに移動手段を決めておくと安心です。
出発前は湯沢市ライブカメラで道路状況を確認
湯沢市は山間部が多く、秋から春にかけては市街地と稲庭・小安峡周辺で天候や積雪の状態が異なることがあります。
出発前は「湯沢市ライブカメラ一覧」で、次の情報を確認しておきましょう。
・国道や県道の路面状況
・山間部の積雪や視界
・河川の水位や増水状況
・湯沢市内の現在の天気
特に冬季や大雨の後は、ライブカメラだけで判断せず、道路管理者の通行規制情報と施設の公式案内も併せて確認してください。湯沢市ライブカメラ一覧では、市内の道路・河川を中心とした現地映像を確認できます。
稲庭うどんを旅の目的にする場合は、食事と見学で2〜3時間、小安峡大噴湯まで含めて4〜6時間を確保するのが目安です。移動を急がず、温泉まで楽しみたい場合は、小安峡周辺で1泊する計画が向いています。
まとめ|稲庭うどんは食事・見学・温泉を組み合わせて楽しめる

稲庭うどんは、秋田県湯沢市稲庭町に伝わる手延べ干しうどんです。読み方は「いなにわうどん」で、細く平たい麺と、滑らかな舌触り、つるりとした喉越しが特徴です。
江戸時代初期に地域で作られていた干しうどんを起源とし、寛文5年(1665年)に現在につながる製法が確立されたと伝えられています。その後は秋田藩の御用・贈答品として珍重され、現在では秋田県を代表する郷土料理として全国に広まりました。
初めて食べる場合は、冷たいせいろで麺のコシと喉越しを確かめるのがおすすめです。温かいかけうどん、ごまだれ、比内地鶏のつけ汁などもあり、季節や好みに合わせて選べます。
自宅で茹でるときは、乾麺1人前80〜100g、湯1L以上を目安にし、茹で上がった麺を冷水で丁寧に洗います。茹で時間は商品によって異なるため、パッケージの表示を優先してください。
本場の稲庭地区では、稲庭うどんを食べるだけでなく、工場見学や手綯い体験もできます。
・食事と工場見学をまとめるなら佐藤養助総本店
・乾麺・生麺や複数のつゆを比べるなら寛文五年堂本店
・秋田駅周辺で食べるなら無限堂秋田駅前店
食事と見学だけなら2〜3時間、小安峡大噴湯まで回る場合は4〜6時間が目安です。散策後に小安峡温泉へ立ち寄るか、周辺で1泊すると、移動を急がず秋田県南部の食と自然を楽しめます。
秋田県をさらに周遊する場合は、玉川温泉や乳頭温泉郷を組み合わせた1泊2日以上の旅も候補です。同じ県南部の郷土料理である横手やきそばと食べ比べると、秋田の麺文化の違いも分かりやすくなります。
冬季や大雨の後に稲庭・小安峡方面へ向かう場合は、出発前に湯沢市ライブカメラで積雪、視界、道路や河川の状況を確認しましょう。ライブ映像だけでなく、道路管理者の通行規制と各施設の公式情報も併せて確認すると安心です。
店舗の営業時間、定休日、料金、提供メニュー、見学・体験条件は変更される場合があります。来訪前に各店舗や施設の公式サイト、公式SNSで最新情報をご確認ください。
参考情報
本文の作成にあたり、以下の公式情報を参考にしました。店舗の料金、営業時間、定休日、提供メニュー、見学・体験条件は変更される場合があります。旅行前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。
稲庭うどんの定義・発祥
・秋田県稲庭うどん協同組合「稲庭うどんとは」
稲庭うどんの歴史、発祥地域、手延べ製法、秋田県を代表する名産品としての位置づけを確認しました。
https://inaniwa-udon.jp/about/
・農林水産省「日本全国の麺文化をご紹介!ニッポン麺探訪」
佐藤市兵衛による干しうどん作りと、初代稲庭吉左衛門が寛文5年(1665年)に製法を確立したとする歴史を確認しました。
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1607/n_search.html
・湯沢市「全国的に知名度の高い稲庭うどん」
秋田県湯沢市稲庭地域との関係、製造工程の見学、地域の観光情報を確認しました。
https://www.city-yuzawa.jp/site/yuzawatrip/4708.html
製法・歴史
・佐藤養助商店「稲庭うどんを知る」
「練る・綯う・延ばす」を中心とした伝統製法と、職人による製造工程を確認しました。
https://www.sato-yoske.co.jp/inaniwa-udon/
・佐藤養助商店「歴代佐藤養助の軌跡」
万延元年(1860年)の創業、製法の継承、内国勧業博覧会、宮内省御買上げなどの沿革を確認しました。
https://www.sato-yoske.co.jp/about/history/
・寛文五年堂「いなにわ手綯うどんについて」
手綯い、あやがけ、熟成、乾燥など、稲庭うどんの製造工程を確認しました。
https://www.kanbun.co.jp/udon/
茹で方・食べ方
・寛文五年堂「美味しい召し上がり方」
乾麺1人前の目安、湯の量、茹で方、冷水でもみ洗いする工程を確認しました。
https://www.kanbun.co.jp/cooking/
茹で時間は、製造元、商品の太さ、長さ、切り落としなどの形状によって異なります。本文では約3〜4分を代表的な目安とし、商品パッケージに記載された調理方法を優先するよう案内しています。
本場で稲庭うどんを食べられる店舗
・佐藤養助商店「佐藤養助 総本店」
食事処の営業時間、メニュー、料金、売店、工場見学、アクセス情報を確認しました。
https://www.sato-yoske.co.jp/shop/head-shop/
・寛文五年堂「寛文五年堂 本店」
営業時間、メニュー、料金、乾麺・生麺の食べ比べ、所在地を確認しました。
https://www.kanbun.co.jp/honten/
・無限堂「無限堂 秋田駅前店」
JR秋田駅からのアクセス、営業時間、稲庭うどんと秋田郷土料理のメニューを確認しました。
https://www.mugendo.jp/restaurant/ekimae.html
店舗情報は2026年7月時点です。営業時間、定休日、料金、提供メニューは変更される場合があるため、来店前に各店舗の公式サイトまたは公式SNSをご確認ください。
工場見学・手作り体験
・佐藤養助商店「工場見学」
総本店で見学できる製造工程、見学時間、料金、実演見学の条件を確認しました。
https://www.sato-yoske.co.jp/inaniwa-udon/factory
・佐藤養助商店「稲庭うどん手作り体験」
手綯い体験の内容、受付時間、体験場所、予約期限を確認しました。
https://www.sato-yoske.co.jp/inaniwa-udon/experience/
・佐藤養助商店「手作り体験案内」
A〜Cコースの体験内容、所要時間、料金を確認しました。
https://www.sato-yoske.co.jp/wp/wp-content/themes/sato-yoske/assets/pdf/pamphlet-20250723.pdf
・湯沢市観光物産協会「寛文五年堂 うどん工房見学」
工房見学の所要時間、料金、予約条件、駐車場を確認しました。
https://akitayuzawa.jp/activity-02-12.html
工場の稼働状況によって、見学できる工程や体験の受付状況が異なる場合があります。特定の工程を見たい場合や手作り体験へ参加する場合は、事前に各施設へお問い合わせください。
小安峡大噴湯・周辺観光
・湯沢市「小安峡大噴湯」
所在地、公共交通でのアクセス、遊歩道、駐車場、冬季閉鎖について確認しました。
https://www.city-yuzawa.jp/site/yuzawatrip/736.html
・湯沢市「小安峡温泉・大湯温泉」
小安峡周辺の温泉地、宿泊施設、周辺観光の情報を確認しました。
https://www.city-yuzawa.jp/site/yuzawatrip/2755.html
・湯沢市観光物産協会「稲庭町なかぐるっと散策コース」
稲庭うどんの店舗、製造元、稲庭城などを巡る地域散策の参考にしました。
https://akitayuzawa.jp/guide09.html
・湯沢市観光物産協会「小安峡大噴湯散策コース」
小安峡大噴湯の遊歩道、階段、高低差、散策時の注意点を確認しました。
https://akitayuzawa.jp/guide11.html
小安峡大噴湯の遊歩道は、冬季や河川の増水時に通行止めとなる場合があります。訪問当日は、湯沢市または湯沢市観光物産協会の最新情報をご確認ください。


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