かんこ焼きは、神奈川県相模原市の津久井地域に伝わる郷土料理です。小麦粉の生地で山菜やキノコ、小豆、かぼちゃなどを包み、表面を焼いてから蒸して仕上げます。具によって食事にもおやつにもなるのが特徴です。
この記事では、かんこ焼きの具材や味、発祥、名前の由来、おやきとの違い、家庭での作り方を解説します。なお、2026年8月時点では常設販売を確認できないため、現地へ出かける前に最新の提供情報を確認してください。
かんこ焼きの要点
かんこ焼きは、季節の具材を小麦粉の生地で包み、焼いたあとに蒸す津久井地域の郷土料理です。
- 公式レシピの分量:12個分
- 生地を休ませる時間:約1時間
- 蒸し時間:約10分
かんこ焼きとは?津久井に伝わる郷土料理

かんこ焼きは、現在の神奈川県相模原市緑区にあたる津久井地域で受け継がれてきた粉食です。
小麦粉を練った生地で季節の野菜や山菜、小豆などを包み、表面を焼いたあとに蒸して仕上げます。丸く平たい形をしており、見た目はおやきにも似ています。
津久井地域は山に囲まれ、かつては米を十分に収穫することが難しい場所もありました。そのため、地域で育てた麦や豆を利用し、小麦粉の生地で身近な食材を包む料理が作られてきました。
特別な日のごちそうというより、農作業の合間の昼食や、家庭で食べるおやつとして親しまれてきた素朴な料理です。
焼いたあとに蒸して仕上げる
かんこ焼きの特徴は、具材を包んだ生地を焼くだけで終わらせず、そのあとに蒸して仕上げることです。
基本的な流れは次のとおりです。
- 小麦粉を使って生地を作る
- 生地を円形に広げる
- 中央に具材を置いて包む
- 両面に焼き目を付ける
- 蒸し器で蒸して中まで火を通す
先に焼くことで表面に香ばしさが加わり、さらに蒸すことで生地の内側まで火が通ります。
昔は囲炉裏の熱い灰を利用して蒸し焼きにしたと伝えられています。現在の家庭では、フライパンやホットプレートなどで焼き目を付けてから、蒸し器で仕上げる方法が作りやすいでしょう。
味と食感|具によって軽食にもおやつにもなる
かんこ焼きの味は、中に包む具材によって大きく変わります。
切り干し大根、キノコ、山菜などを包んだものは、食事や軽食に向いた味です。小豆、かぼちゃ、さつまいもなどの甘い具を包めば、おやつとして楽しめます。
生地には少量の砂糖や卵を加える作り方もあり、皮自体にもほんのりとした味があります。焼き目の香ばしさと、蒸して仕上げた生地のやわらかさを一緒に楽しめる料理です。
ただし、食感は生地の厚さや水分量、焼き時間、蒸し時間によって変わります。「外側は必ず硬くなる」「中は必ずもちもちになる」と一律にはいえません。
家庭で作るときは、表面を焦がしすぎず、中まで蒸して火を通すことがポイントです。
主な具材|惣菜系と甘味系がある

かんこ焼きには、地域で採れる山菜や野菜、家庭にある保存食などが使われてきました。
特定の具材だけで作る料理ではなく、季節や家庭によって中身が変わるのが特徴です。
| 分類 | 主な具材 | 味の特徴 |
|---|---|---|
| 惣菜系 | 切り干し大根、キノコ、山菜、漬物、高菜 | 塩味やうま味があり、軽食や昼食に向く |
| 甘味系 | 小豆、かぼちゃ、さつまいも、クリ | 自然な甘さがあり、おやつに向く |
| 昔から伝わる具 | 味噌、うるか | 津久井地域の暮らしや保存食文化を伝える |
| 現代の試作例 | カレーなど | 復活・継承活動の中で工夫されている |
「うるか」は、鮎などの内臓を塩漬けにして発酵させた食品です。現在一般的に販売されているかんこ焼きの定番具材という意味ではなく、昔の津久井地域で包まれていた具の一例として伝えられています。
一方、小豆やかぼちゃ、切り干し大根、キノコなどは、かんこ焼きを紹介する公的な資料でも代表的な具材として挙げられています。
このように、一つの料理の中に惣菜系と甘味系があるため、昼食、農作業の合間の軽食、子どものおやつなど、さまざまな場面で食べられてきました。
かんこ焼きの発祥と歴史

かんこ焼きは、江戸時代から神奈川県相模原市の津久井地域に伝わる郷土料理です。
ただし、発明した人物や正確な発祥年は確認されていません。そのため、「江戸時代に特定の場所で誕生した料理」と断定するよりも、津久井地域の暮らしの中で受け継がれてきた粉食と捉えるのが適切です。
江戸時代から続く津久井の粉食文化
津久井地域は山に囲まれた土地で、かつては稲作に適さない場所がありました。そのため、古くから麦や豆が栽培され、小麦粉を使った料理が日常的に作られてきました。
かんこ焼きも、こうした地域の食文化から生まれたと考えられています。
江戸時代には、小麦粉の皮に味噌や「うるか」を包み、囲炉裏の熱い灰で蒸し焼きにして食べていたと伝えられています。うるかとは、鮎の内臓などを塩漬けにして発酵させた食品です。
現在のようにフライパンや蒸し器を使うのではなく、家庭にあった囲炉裏の熱を調理に利用していました。
季節によって包む具材も変わり、身近な山菜やキノコ、豆、野菜、保存食などが使われました。昼食やおやつとして家庭で親しまれ、その時期に手に入る食材を無駄なく利用できる料理でもありました。
1992年の商品化から現在の継承活動まで
家庭で作られてきたかんこ焼きは、食生活や生活様式の変化に伴い、次第に作られる機会が減っていきました。
そこで1992年、津久井町商工会女性部の有志が、地域活性化と伝統食の継承を目的にかんこ焼きを商品化しました。
その後は、津久井地域の特産品売り場などで手作りの商品が販売されましたが、現在は販売を終了しています。相模原市観光協会も、2026年8月時点で通常販売を行っていないと案内しています。
一方で、料理そのものが失われたわけではありません。
津久井商工会女性部では復活に向けた試作が続けられ、地域の学校でかんこ焼きの作り方を伝える調理実習も行われています。2024年には、相模原市内の小学生が小麦粉から生地を作り、あんこや切り干し大根を包んで焼き、蒸して仕上げる調理体験に参加しました。

かんこ焼きの歴史を時系列で整理すると、次のようになります。
| 時期 | 主な出来事 |
|---|---|
| 江戸時代 | 味噌やうるかなどを小麦粉の皮で包み、囲炉裏の熱い灰で蒸し焼きにしたと伝わる |
| かつての暮らし | 季節の具材を包み、家庭の昼食やおやつとして食べられる |
| 1992年 | 津久井町商工会女性部の有志が、地域活性化と伝統食継承のために商品化 |
| 商品化後 | 津久井地域の特産品売り場などで販売 |
| 現在 | 通常販売は終了し、試作や調理体験を通じた復活・継承活動が続く |
かんこ焼きは、いつでも現地で購入できる観光商品ではなくなりました。しかし、地域の気候や農業、家庭の食事を伝える郷土料理として、次の世代へ受け継ぐ取り組みが続けられています。
かんこ焼きの名前の由来|鞨鼓に似た丸い形

「かんこ焼き」という名前は、雅楽で使われる打楽器の一種、**鞨鼓(かっこ)**に料理の形が似ていることから付いたといわれています。農林水産省も、この説を名前の由来として紹介しています。
鞨鼓は「かっこ」と読み、雅楽の演奏で使われる楽器です。東京藝術大学の楽器資料でも、雅楽で使用する楽器として紹介されています。
かんこ焼きは、具材を小麦粉の生地で包み、丸く平たい形に整えて作ります。その姿が鞨鼓を思わせることから、「かっこ焼き」が変化して「かんこ焼き」と呼ばれるようになったと考えられています。
ただし、名前が付いた年代や、誰が最初に名付けたのかを示す記録は確認されていません。そのため、本文では「鞨鼓に似ていることが由来」と断定せず、**「形が似ていることから付いたといわれる」**と表現するのが適切です。
なお、資料によっては楽器名を「羯鼓」と表記している場合もありますが、本記事では農林水産省と東京藝術大学の表記に合わせて「鞨鼓」に統一します。
かんこ焼きとおやきの違い

かんこ焼きは見た目がおやきに似ており、農林水産省も「おやきのような食べ物」と紹介しています。どちらも粉を練った皮で野菜や小豆などを包む郷土料理ですが、同じ料理ではありません。
大きな違いは、受け継がれてきた地域と調理法の位置付けです。
かんこ焼きは、神奈川県相模原市の津久井地域に伝わる料理で、具を包んだ生地を焼いたあとに蒸して仕上げます。一方、おやきは長野県を代表する郷土料理で、地域や家庭によって焼く、蒸す、焼いてから蒸す、蒸してから焼くなど、さまざまな作り方があります。
| 比較項目 | かんこ焼き | おやき |
|---|---|---|
| 主な伝承地域 | 神奈川県相模原市の津久井地域 | 長野県を中心とする信州各地 |
| 主な皮の材料 | 小麦粉 | 小麦粉、そば粉、米粉など |
| 主な具材 | 山菜、キノコ、切り干し大根、漬物、小豆、かぼちゃなど | 野沢菜、あん、小豆、野菜、山菜、果物など |
| 調理法 | 基本的に表面を焼いたあとに蒸す | 焼く、蒸す、焼いて蒸す、蒸して焼くなど地域差がある |
| 名前の特徴 | 雅楽の鞨鼓に形が似ていることが由来とされる | 長野県内でも「焼き餅」など地域によって呼び方が異なる |
| 料理の位置付け | 津久井地域固有の郷土料理 | 信州各地で多様に発達した粉食文化 |
共通点は山間地の粉食文化
かんこ焼きと信州のおやきには、山間地の暮らしから生まれたという共通点があります。
津久井地域では、稲作に適さない山間地で麦や豆が栽培され、小麦を使った粉食文化が根付きました。長野県でも、急な地形や寒冷な気候によって米を作りにくい地域があり、小麦やそばなどの粉を使ったおやきが食生活を支えてきました。
どちらも、季節の野菜や山菜、保存食などを皮で包めるため、その時期に手に入る食材を無駄なく使える料理です。惣菜系の具だけでなく、小豆やかぼちゃなどの甘い具を包み、食事にもおやつにもできます。
調理法だけでは完全に区別できない
「かんこ焼きは焼いて蒸す、おやきは焼くだけ」と説明されることがありますが、これは正確ではありません。
おやきにも、表面を焼いたあとに蒸す製法があります。ほかにも、蒸すだけのものや、蒸してから焼くものなどがあり、長野県内でも地域や家庭によって作り方が異なります。
そのため、両者を調理法や見た目だけで分けるのではなく、次の点を合わせて考える必要があります。
- どの地域で受け継がれてきたか
- どのような名前で呼ばれているか
- 地域でどのような具材が使われてきたか
- どの食文化に属する料理か
かんこ焼きは「おやきの一種」というより、おやきに似た特徴を持ちながら、津久井地域で独自に受け継がれてきた郷土料理と考えると分かりやすいでしょう。
かんこ焼きの作り方|12個分の公式レシピ

かんこ焼きは、家庭でも小麦粉、卵、砂糖、ベーキングパウダーなどを使って作れます。
ここでは、農林水産省「うちの郷土料理」に掲載されている、津久井商工会女性部提供の12個分レシピを紹介します。地域や家庭によって、生地の配合や包む具材が異なる場合があります。
材料|12個分
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| 小麦粉 | 500g |
| 水 | 260cc |
| 卵 | 1個 |
| 砂糖 | 40g |
| ベーキングパウダー | 10g |
| 小豆、かぼちゃ、切り干し大根、キノコなど好みの具 | 適量 |
使用する小麦粉の種類や、具材ごとの分量・味付けは、公式レシピでは指定されていません。家庭で作る場合は、あんこ、煮たかぼちゃ、味付けした切り干し大根やキノコなど、包みやすい具を準備します。
手順1|小麦粉とベーキングパウダーをふるう
小麦粉500gにベーキングパウダー10gを加え、ふるいにかけます。
粉を混ぜる段階で、ベーキングパウダーが一部分に偏らないようにします。
手順2|生地をこねて約1時間寝かせる

別の容器で水260ccと卵1個を混ぜ、砂糖40gを加えます。これをふるった粉に加え、耳たぶ程度のやわらかさになるまでこねます。
こね終わった生地は、約1時間寝かせます。農林水産省の公式手順では「寝かせる」とされており、この時間を発酵時間とは表記していません。
手順3|好みの具を包んで焼く

寝かせた生地を適当な大きさに分けて丸め、中央に好みの具を置いて包みます。
公式レシピでは、具材の例として次の食品が挙げられています。
- 小豆
- かぼちゃ
- 切り干し大根
- 漬物
- しめじ
具を包んだら、丸く平たい形に整えて焼きます。フライパンの温度や片面ごとの焼き時間は、公式レシピでは指定されていません。

手順4|蒸し器で約10分蒸す

表面を焼いたかんこ焼きを蒸し器へ移し、約10分蒸します。
かんこ焼きは、焼くだけで完成させるのではなく、焼いたあとに蒸し上げるのが基本的な作り方です。
手順5|蒸し器から出して冷ます
約10分蒸したら蒸し器から取り出し、冷まします。
農林水産省のレシピは、この工程までを作り方として掲載しています。保存期間、冷凍方法、電子レンジでの再加熱時間は示されていないため、本記事では独自の数値を加えません。
作る前に確認したいポイント
かんこ焼きを初めて作る場合は、次の点を確認しておくと工程を整理しやすくなります。
| 確認項目 | 公式レシピで確認できる内容 |
|---|---|
| 生地のやわらかさ | 耳たぶ程度 |
| 生地を寝かせる時間 | 約1時間 |
| 具材 | 小豆、かぼちゃ、切り干し大根、漬物、しめじなど |
| 焼く時間・温度 | 記載なし |
| 蒸す時間 | 約10分 |
| 1個あたりの生地・具の量 | 記載なし |
| 保存・再加熱方法 | 記載なし |
具材の調理方法や味付け、生地の分け方、焼き加減には細かな指定がありません。最初に作る際は、公式レシピで確認できる分量と工程を基本にし、地域や家庭によって作り方に違いがある料理であることも踏まえてください。
かんこ焼きはどこで食べられる?現在の販売・体験状況

結論からいうと、2026年8月3日時点では、かんこ焼きを通常購入できる常設店舗や通販は確認できません。
相模原市観光協会は、かつて津久井地域の工房で製造・販売されていたものの、現在は販売していないと案内しています。農林水産省も、商品としての販売は終了し、復活に向けた活動が続けられていると説明しています。
そのため、古い旅行記事や口コミを基に、津久井湖観光センターや鳥居原ふれあいの館へ行っても、かんこ焼きを購入できるとは限りません。
常設販売・通販は確認できない
現在の状況を整理すると、次のとおりです。
| 確認項目 | 2026年8月3日時点の状況 |
|---|---|
| 常設店舗での販売 | 相模原市観光協会は「現在販売は行っていません」と案内 |
| 津久井湖観光センターでの販売 | 現在の販売を示す公式案内は確認できない |
| 鳥居原ふれあいの館での販売 | 現在の販売を示す公式案内は確認できない |
| 冷凍商品の通常販売 | 確認できない |
| 通販・取り寄せ | 確認できない |
| 調理体験 | 過去の実施例はあるが、常時予約できるとは確認できない |
| 地域イベントでの提供 | 試食や体験の実施例はあるが不定期 |
現行記事に掲載されていた「1個税込210円」という価格や、冷凍商品を購入して温める方法は、現在の商品販売を確認できないため削除します。
調理体験は過去に実施例がある
かんこ焼きは販売を終了していますが、地域の味を受け継ぐ活動は続いています。
2025年には、相模原市緑区の青野原野呂ロッジキャンプ場で行われたワーケーションのモニターツアーに、かんこ焼き作りが組み込まれました。津久井商工会女性部の指導を受け、参加者が生地で具を包み、焼いて蒸す工程を体験しています。
相模原市観光協会のモデルコースにも、青野原野呂ロッジキャンプ場での「かんこ焼き体験」が掲載され、「別途予約が必要」と案内されています。
ただし、観光協会の体験プラン紹介ページでは、かんこ焼き体験が「Coming soon」と表示されています。2026年8月3日時点では、料金、開催日、最少催行人数、一般旅行者向けの予約ページなどは確認できません。
モデルコースに掲載されているからといって、希望する日に必ず体験できるとは限らない点に注意してください。
かんこ焼きを目当てに出かける前の確認方法
かんこ焼きを食べる、または作ることを目的に津久井地域へ行く場合は、出発前に次の3点を確認してください。
- 相模原市観光協会に最新の販売・体験情報が掲載されているか
- 津久井商工会女性部による試食や地域イベントが予定されているか
- 体験会場として紹介されている施設が、一般旅行者の予約を受け付けているか
過去に販売していた場所や、過去のモニターツアーを、現在も利用できる常設サービスと判断しないことが大切です。
現時点では、「津久井へ行けばいつでも購入できる料理」ではなく、試作、地域学習、期間限定の体験などを通して継承されている郷土料理と考えるのが適切です。相模原市観光協会も、津久井商工会女性部が復活に向けて試作を続けていると案内しています。
この料理を目当てに津久井を旅するなら

かんこ焼きを目的に津久井地域を訪れる場合は、現地へ行けば必ず食べられるとは考えず、試食イベントや調理体験の開催を確認してから旅行を組み立てることが大切です。
2026年8月3日時点では、通常販売や通年の体験プランは確認できません。提供予定が見つからない場合は、かんこ焼きが育まれた山間部の風景や、津久井湖・宮ヶ瀬湖周辺の観光を組み合わせると、地域の暮らしを理解しやすくなります。
旅行前に確認したい3項目
出発前には、次の順番で確認してください。
| 確認項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| かんこ焼きの提供 | 試食イベント、地域行事、調理体験が開催されるか |
| 予約条件 | 開催日、料金、対象年齢、予約期限、一般旅行者が参加できるか |
| 現地の状況 | 天気、道路規制、駐車場の利用時間、帰りのバス時刻 |
過去の体験記事やモデルコースに掲載されていても、現在も同じ内容で予約できるとは限りません。相模原市観光協会、津久井商工会、体験会場となる施設の公式情報を個別に確認してください。
津久井湖城山公園で地域の地形と歴史を知る
かんこ焼きの背景にある津久井地域の山間地を知るなら、県立津久井湖城山公園が立ち寄りやすい場所です。
公園は城山ダムの両岸と、戦国時代の山城跡が残る城山周辺に広がっています。湖畔を中心に歩く場合と、城山へ登る場合では必要な時間が大きく異なります。
| 見学方法 | 所要時間の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 短時間 | 45〜60分 | 花の苑地または水の苑地を散策 |
| 標準 | 60〜90分 | 湖畔散策と展望場所を組み合わせる |
| じっくり | 約4時間 | 城山山頂を含む約7kmの公式ハイキングコース |
約4時間のハイキングコースは、橋本駅から路線バスで向かい、城山山頂、花の苑地、水の苑地を歩く設定です。歩行距離は約7kmあるため、食事や休憩時間は別に確保してください。
公共交通では、JR・京王線の橋本駅から「三ヶ木」方面のバスを利用し、「津久井湖観光センター前」から花の苑地へ徒歩約1分です。車の場合、公園の各地区に無料駐車場があり、通常の利用時間は8時〜19時です。19時に閉門するため、夕方の散策では出庫時刻に注意してください。
宮ヶ瀬湖を望む鳥居原園地へ足を延ばす
車で周遊する場合は、津久井湖に加えて、宮ヶ瀬湖畔の鳥居原園地を組み合わせる方法もあります。
鳥居原園地には湖を見渡せる展望場所があり、隣接する鳥居原ふれあいの館では地域の農林産物などを扱っています。かんこ焼きについては現在の販売を示す公式案内がないため、購入場所としてではなく、湖畔の景色や地域産品に触れる立ち寄り先として考えてください。
鳥居原ふれあいの館の開館時間は9時〜17時、休館日は祝日を除く火曜日と年末年始などです。橋本駅から路線バスで約50分、車では圏央道相模原ICから約10分と案内されています。駐車場の利用時間も9時〜17時のため、閉場時刻を過ぎないように行程を組みましょう。
半日で巡る場合の組み立て方
かんこ焼きの試食や体験が開催される日には、次のような順番が現実的です。
| 時間帯 | 行程 | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| 午前 | かんこ焼きの試食・調理体験 | 開催案内を確認 |
| 昼前後 | 地域で昼食・移動 | 60〜90分 |
| 午後 | 津久井湖城山公園を散策 | 60〜90分 |
| 余裕がある場合 | 鳥居原園地・宮ヶ瀬湖へ移動 | 45〜60分滞在 |
体験が開催されていない日は、津久井湖城山公園と鳥居原園地を中心に、2時間30分〜4時間程度の半日観光として組み立てられます。これは移動手段や散策範囲による目安で、城山登山を含む場合はさらに時間が必要です。
公共交通では各エリアを横断しにくいため、複数の湖畔を同日に巡る場合は車の方が組み立てやすくなります。バスを利用する場合は、出発前に往路だけでなく帰りの時刻まで確認してください。
日帰り温泉は休館情報にも注意する
津久井エリアの観光案内では「青根緑の休暇村 いやしの湯」が紹介されていますが、2026年8月3日時点では施設改修工事による長期休館が案内されています。温泉を行程に入れる場合は、過去の旅行情報だけで判断せず、営業再開の有無を公式サイトで確認してください。
かんこ焼き、湖畔観光、温泉を一日に詰め込みすぎるより、営業が確認できた施設だけを組み合わせる方が、現地で予定が崩れにくくなります。
天気と道路状況はライブカメラでも確認

津久井地域は湖や山に囲まれており、市街地と天候が異なる場合があります。出発前には天気予報に加えて、相模原市内や相模湖周辺のライブカメラを確認すると、空模様や山間部へ向かう道路の状況を把握しやすくなります。
「相模湖ライブカメラ」では相模湖周辺の景色や天候を、「中央道相模湖ICライブカメラ」や国道20号のカメラでは道路周辺の状況を確認できます。ただし、津久井湖城山公園や鳥居原園地の駐車場混雑を直接確認できる映像ではありません。
雨天時や冬季は、ライブカメラだけでなく、道路管理者が発表する通行規制、路線バスの運行情報、各施設の公式案内も併せて確認してください。
まとめ|かんこ焼きは津久井の暮らしを伝える郷土料理

かんこ焼きは、神奈川県相模原市の津久井地域に伝わる郷土料理です。
小麦粉の生地で山菜、キノコ、切り干し大根、小豆、かぼちゃなどの具を包み、表面を焼いてから蒸して仕上げます。惣菜系の具なら軽食や昼食に、甘い具ならおやつになるのが特徴です。
名前は、丸く平たい形が雅楽で使われる太鼓「鞨鼓(かっこ)」に似ていることに由来するといわれています。江戸時代から津久井地域の家庭で作られ、1992年には津久井町商工会女性部の有志によって商品化されました。
かんこ焼きとおやきは見た目や具材が似ていますが、受け継がれてきた地域や名称の由来が異なります。また、おやきにも焼く、蒸す、焼いてから蒸すなど複数の製法があるため、調理法だけで両者を区別することはできません。
家庭で作る場合は、農林水産省に掲載されている12個分のレシピを参考にできます。生地を約1時間寝かせ、具を包んで焼いたあと、蒸し器で約10分蒸すのが基本的な流れです。
一方、2026年8月3日時点では、かんこ焼きを通常購入できる常設店舗や通販は確認できません。過去に販売していた津久井湖観光センターや鳥居原ふれあいの館を訪れても、購入できるとは限らないため注意してください。
試食イベントや調理体験が開催される場合もありますが、不定期です。かんこ焼きを目的に津久井地域を訪れる場合は、相模原市観光協会や津久井商工会などで最新情報を確認しましょう。
提供予定が見つからない場合は、津久井湖城山公園や宮ヶ瀬湖畔の鳥居原園地を巡り、かんこ焼きが育まれた山間地域の自然や暮らしに触れる旅として組み立てる方法があります。
参考情報
- 農林水産省「かんこ焼き 神奈川県|うちの郷土料理」:https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/35_12_kanagawa.html
- 公益社団法人相模原市観光協会「かんこ焼」:https://www.e-sagamihara.com/eat/eat-5041/
- さがみはら農産物ブランド協議会「かんこ焼き ~相模原市の伝統食~」:https://www.sagamegu.com/archives/2364
- 東京藝術大学「アジアの楽器図鑑|鞨鼓」:https://www.geidai.ac.jp/labs/koizumi/asia/jp/japan/kakko/002274.html
- 農林水産省「おやき 長野県|うちの郷土料理」:https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/oyaki_nagano.html
- 農林水産省「おやき…長野県」:https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/cuisine/cuisine3_6.html
- 青野原 野呂ロッジキャンプ場「ワーケーション推進事業 モニターツアー開催のご報告」:https://norolodge.com/【ワーケーション推進事業】モニターツアー開催/
- 相模原市観光協会「人の温もりを感じる相模原」:https://tours.e-sagamihara.com/jp/
- 相模原市観光協会「モデルコース|人の温もりを感じる相模原」:https://tours.e-sagamihara.com/jp/course/
- 公益社団法人相模原市観光協会「津久井エリア」:https://www.e-sagamihara.com/area/tsukui/
- 神奈川県立津久井湖城山公園「アクセス」:https://www.kanagawa-park.or.jp/tsukuikoshiroyama/access.html
- 相模原市「津久井湖・城山コース」:https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kurashi/1026489/kankyo/1026504/shinrin/1028405/hiking_ts/1008234.html
- 相模原市「施設案内 鳥居原ふれあいの館」:https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kurashi/shisetsu/kouen_kankou/recreation/1003117.html
- 相模原市観光協会「青根緑の休暇村 いやしの湯」:https://www.e-sagamihara.com/stay/stay-241/
- ライブカメラJAPAN FUJIYAMA「相模湖ライブカメラ」:https://livecamera.fujiyamasan.com/kanagawa-sagamihara-lake-sagami.html
- ライブカメラJAPAN FUJIYAMA「中央道相模湖ICライブカメラ」:https://livecamera.fujiyamasan.com/sagamikoic.html


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