こけら寿司は、酢飯と魚、野菜、卵などを重ね、木枠などで押して仕上げる郷土寿司です。ただし、全国共通の一つのレシピがあるわけではありません。高知・和歌山・兵庫・岡山など各地に同じ名前の寿司が伝わり、使う魚や具材、酢の種類、重ね方まで異なります。この記事では、地域ごとの違いから名前の由来、作り方、現地で食べる・買う方法まで順に紹介します。
要点
- こけら寿司:魚や野菜などを使う地域性の強い押し寿司
- この記事で比較:高知・和歌山・兵庫(淡路島)・岡山の4地域
- 高知・東洋町:祝い事や神事で受け継がれ、約130年の伝統があるとされる
- 最大のポイント:同じ「こけら寿司」でも具材と作り方は地域によって異なる
まずは「こけら寿司=全国どこでも同じ寿司」ではないことを押さえておくと、地域ごとの特徴が分かりやすくなります。
こけら寿司とは|地域によって具材と作り方が違う郷土寿司

こけら寿司は、酢飯に魚や野菜などの具を合わせて押し固める郷土寿司の一種です。
和歌山では、すし飯の上に焼いてほぐした魚、しいたけ、人参、卵などをのせて木枠で押します。高知県東洋町では、四角い木枠に酢飯と色鮮やかな具を何段にも重ねるのが特徴です。兵庫県の淡路島西浦海岸地域では、鯛やベラ、トラハゼなどから作る魚のそぼろを酢飯にのせて押し寿司にします。
つまり「こけら寿司」という名前だけで、具材や味を一つに決めることはできません。旅先で食べるときは、どこの地域のこけら寿司なのかを見ることが大切です。

この地域差は、次の章で高知・和歌山・淡路島・岡山に分けて比較します。
「こけら」という名前の由来には諸説ある
「こけら」は、材木を削ったときにできる木片や、屋根をふくために使われた薄い板に関係する言葉です。
ただし、「こけら寿司」という名前が生まれた理由は一つに確定しているわけではありません。
和歌山では、寿司を押す木枠に屋根用の「こけら板」を使ったためという説と、寿司の見た目が材木を削ったときに出る木屑の「こけら」に似ていたためという説などが伝えられています。
淡路島にも、魚のそぼろを並べた姿が細かな木片に似ているという説など、地域独自の由来が伝わっています。
そのため、「木屑に似ているから、こけら寿司と呼ばれるようになった」と一説だけで断定するのではなく、名称の由来には地域ごとに複数の説があると考えるのが適切です。

高知・和歌山・淡路島・岡山|こけら寿司の違いを比較
こけら寿司は、同じ名前でも地域によって使う魚や具材、形、仕上げ方が異なります。
特に違いが分かりやすいのが、高知県東部、和歌山市周辺、兵庫県淡路島、岡山県蒜山地域です。高知では具材を何段にも重ねる押し寿司、和歌山や淡路島では魚のそぼろを使うタイプ、蒜山では笹の葉としめ鯖を使うタイプが伝わっています。
まずは4地域の違いを比べてみましょう。
| 地域 | 主な魚・具材 | 形・作り方 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 高知県東部・東洋町など | サバなどの魚、人参、しいたけ、卵など | 木枠にすし飯と具を重ね、重石で押す | 柚子酢を使う「酢にごし」、何段にも重ねる |
| 和歌山市周辺 | エソ、ヒメジ、海老、鯛など地域により異なる | 魚を焼いてほぐし、すし飯とともに木枠で押す | 雑賀崎ではエソのそぼろを使う |
| 兵庫県・淡路島西浦 | 鯛、ベラ、トラハゼなど | 魚を細かくしてそぼろを作り、酢飯にのせて押す | 甘辛い魚そぼろが特徴 |
| 岡山県・蒜山 | しめ鯖、すし飯 | 笹の葉にすし飯としめ鯖をのせ、桶で重石をする | 一晩寝かせる祭り食 |

「こけら寿司」という料理名だけで味や見た目を想像するのは難しく、旅先では地域名まで確認することがポイントです。
高知・東洋町|柚子酢と具材を何段にも重ねる
高知県東部に伝わるこけら寿司のうち、東洋町では四角い木枠にすし飯と具材を何段にも重ねて作ります。
代表的な材料は、サバなどの魚、人参、しいたけ、卵などです。
特徴的なのが、焼いてほぐした魚を柚子酢に浸す「酢にごし」。魚の旨味が移った酢を、すし飯の味付けにも使います。
木枠にはすし飯を詰め、その上に人参、しいたけ、卵などを盛り、仕切り板を置いてさらに同じ工程を繰り返します。最後に重石をして押すため、切り分けた断面にはすし飯と具材の層が現れます。
具を幾重にも重ねる姿には「喜びを重ねる」という意味合いが込められ、祝い事や神事で食べ継がれてきました。

高知のこけら寿司は、柚子の香りだけでなく、「重ねる」ことそのものにも地域文化が表れているのが特徴です。
和歌山|雑賀崎ではエソのそぼろを使う
和歌山のこけら寿司も、すし飯と魚などの具材を木枠で押し固める寿司ですが、使う魚は地域によって異なります。
和歌山市雑賀崎では、エソを焼いて身をほぐし、そぼろ状にして使うこけら寿司が伝わっています。
エソは小骨が多いため、頭・尾・内臓を取り除いて焼いた後、小骨を丁寧に取りながら身をほぐします。身を柔らかくするため包丁でトントンと叩くことから、雑賀崎では「トントンずし」とも呼ばれています。

和歌山市周辺でも材料は一様ではありません。田ノ浦漁港周辺ではヒメジやエソを使う例があり、松江では海老や鯛などをほぐしてそぼろにするタイプも伝えられています。
つまり、和歌山のこけら寿司を見る場合も「和歌山県のこけら寿司」と一括りにするより、雑賀崎など地域ごとの魚と作り方を見る方が特徴を理解しやすいでしょう。
兵庫・淡路島|鯛やベラなどの魚そぼろを使う
兵庫県では、淡路島の西浦海岸地域にこけら寿司が伝わっています。
鯛やベラ、トラハゼなどの魚をほぐし、小骨を取り除いて細かく刻み、甘辛く炒り煮にしたそぼろを酢飯にのせて押すのが特徴です。
かつては乾燥させた魚を使う方法が伝えられていましたが、現在は生の魚を焼いてそぼろにする場合もあります。

淡路島のこけら寿司は、秋の収穫祭や正月、冠婚葬祭などにも食べられてきました。
魚そぼろを使う点では和歌山と共通しますが、使う魚やそぼろの作り方などに地域差があります。
岡山・蒜山|笹の葉にすし飯としめ鯖をのせる
岡山県真庭市の蒜山地域に伝わるこけら寿司は、高知・和歌山・淡路島の押し寿司とは見た目が大きく異なります。
笹の葉の上に一握りのすし飯を置き、その上に薄く切ったしめ鯖をのせます。それを桶に重ね、重石をして一晩寝かせるのが伝統的な作り方です。
蒜山では古くから各家庭で作られてきた祭り食として受け継がれています。
名前の由来については、手斧で木を削ったときにできる木片「こけら」の形に似ているためと伝えられています。
このように、こけら寿司は「魚を使った押し寿司」という共通点を持ちながら、それぞれの土地で手に入りやすい魚や行事、食文化に合わせて異なる形で受け継がれてきた料理です。
こけら寿司の歴史|祝い事や祭りで受け継がれてきた
こけら寿司は、地域によって材料や形が違うだけでなく、食べられてきた場面にも共通点があります。
高知では祝い事や神祭、和歌山では祭りや人が集まる場、淡路島では収穫祭や正月、冠婚葬祭などで作られてきました。日常の寿司というだけでなく、家族や地域の人が集まる日に用意する「ハレの日」の料理として受け継がれてきたことが分かります。

高知・東洋町|「喜びを重ねる」祝いの寿司
高知県東洋町のこけら寿司は、幾重にも重ねて作る姿を「こけら葺き」の屋根になぞらえ、「喜びを重ねる」ことにつながる料理として伝えられています。
高知県の公式情報では、お祝いや神祭には欠かせない料理とされ、約130年前から伝承されてきた寿司として紹介されています。
すし飯の上に人参、しいたけ、卵などをのせ、何段にも重ねて重石をする作り方そのものが、祝いの席にふさわしい意味を持ってきたと考えられます。
また、かつて皿鉢に盛り込む寿司は男性が作っていたという地域の伝承も残っています。料理だけでなく、誰が作り、どのような場で食べるかまで含めて地域文化として受け継がれてきたことが特徴です。
和歌山|祭りやおもてなしで作られてきた
和歌山のこけら寿司も、人が集まる行事と深く結びついています。
和歌山市の田ノ浦漁港周辺では、かつて魚の供養と豊漁を願う夏祭りが行われ、その際に春から夏にとれるヒメジやエソを使ったこけら寿司が振る舞われていました。
ヒメジは三枚におろして塩をし、しばらく置く必要があるため、祭りが近づくと前もって準備していたとされています。
一方、雑賀崎では、底びき網漁で水揚げされるエソを焼き、小骨を丁寧に取り除いてそぼろにするこけら寿司が、おもてなし料理の一つとして受け継がれてきました。
手間のかかる魚の下ごしらえをして木枠で押すこけら寿司は、祭りや来客など特別な日に準備する料理として地域の暮らしに根付いてきたといえます。
淡路島|収穫祭・正月・冠婚葬祭にも
兵庫県淡路島の西浦海岸地域では、魚のそぼろを使ったこけら寿司が、秋の収穫祭(だんじり祭り)、正月、冠婚葬祭などで振る舞われてきました。
祭りや祝いの席だけでなく、ベラがよくとれる時季には普段の食卓に並んだり、弁当に入れたりすることもあります。
この点は、高知や和歌山とは少し異なります。特別な日の料理として受け継がれながら、魚が手に入る時季には日常の食事にも取り入れられてきました。
高知・和歌山・淡路島を比べると、具体的な魚や作り方は異なっていても、地域でとれる魚と米を使い、人が集まる日に食べる寿司として受け継がれてきたという共通点が見えてきます。
高知・東洋町のこけら寿司の作り方
こけら寿司は地域によって材料も作り方も異なります。ここでは、高知県東洋町に伝わる作り方を紹介します。
東洋町のこけら寿司で特徴的なのが、焼いたサバを酢に浸して旨味を移す「酢にごし」です。その酢ですし飯を作り、人参、しいたけ、卵などをのせ、木枠の中で何段にも重ねます。
家庭で作る一般的な寿司より量が多く、木枠と重石も使うため、まずは伝統的な作り方を知るためのレシピとして見ると分かりやすいでしょう。
材料|米1升分の東洋町レシピ
高知県が紹介している東洋町のこけら寿司は、米1升分のレシピです。
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| 米 | 1.5kg |
| 人参 | 中2本・約200g |
| 人参の葉 | 5本 |
| 干ししいたけ | 10枚 |
| 卵 | 2個 |
| サバ | 中1尾・約500g |
| ゆず酢 | 150cc |
| 酢 | 100cc |
| 塩 | 大さじ2 |
| 砂糖 | 60〜70g |
※人参・しいたけや卵の味付けにも砂糖、しょうゆ、塩などを使いますが、上記の公式材料表ではそれぞれの具体的な分量までは示されていません。

米1.5kg、サバ約500gを使う大きな仕込みであることからも、こけら寿司が人の集まる祝い事や神事で作られてきた料理であることがイメージできます。
作り方|酢にごしを作り、すし飯と具を重ねる
東洋町の作り方は、大きく「酢にごし」「具の準備」「すし飯」「重ねて押す」の工程に分けられます。
1.米を準備する
米は炊く1時間前に洗ってザルにあげます。同量の水に30分浸してから炊きます。
2.サバで「酢にごし」を作る
サバを3枚におろして焼き、骨や血合いを取り除きながら身をきれいにほぐします。
ほぐしたサバを、ゆず酢と酢を使った合わせ酢に浸します。魚の旨味やだしが酢へ移るこの工程を「酢にごし」と呼びます。
すし飯を作るときには、サバを取り出したあとの酢を使います。
3.人参・しいたけ・卵を準備する
干ししいたけは水に1時間ほど浸して戻します。
人参としいたけは、しいたけの戻し汁で煮て、砂糖としょうゆで味を付けます。
卵は砂糖と塩で調味して薄焼きにし、長さ約3cm、幅約7mmの短冊状に切ります。人参の葉も洗って水気を切っておきます。
4.すし飯を作る
炊き上がったご飯をすし桶へ移し、砂糖と塩を加えます。
酢に浸していたサバを取り出して汁気を絞り、魚の旨味が移った酢をすし飯へ混ぜます。

5.木枠にすし飯と具を重ねる
すし枠の内側を酢で湿らせ、すし飯を約3cmの厚さに詰めます。
その上に、
- 人参
- しいたけ
- 薄焼き卵
- 人参の葉
を彩りよく並べます。
具の上には酢で湿らせた仕切り板を置き、さらにすし飯と具を重ねます。同じ工程を繰り返すことで、こけら寿司特有の何層にも重なった形になります。
6.重石をして2時間〜一晩置く
一番上にふたをして重石をのせ、2時間〜一晩置きます。
ご飯の量が多い場合や冬場などは、翌日まで置くと味がなじみやすいとされています。

最後に重石とふたを外して木枠を抜き、仕切り板の上で約5cm幅の棒状に切り分けて盛り付けます。
東洋町のこけら寿司は、具材そのものだけでなく、魚の旨味を酢へ移す「酢にごし」と、木枠の中ですし飯と具を何段にも重ねる工程が大きな特徴です。
なお、こけら寿司は地域や家庭によって材料・分量・作り方が異なります。和歌山や淡路島のこけら寿司を同じレシピで作る料理ではないため、地域ごとの違いとして楽しむのがおすすめです。
高知・東洋町でこけら寿司を食べる・買う
東洋町でこけら寿司を探すなら、まず候補になるのが野根の朝市と道の駅 東洋町(旧・海の駅 東洋町)です。
こけら寿司は一般的な寿司店の定番メニューとして常時提供される料理ではなく、地域で作られたものを朝市や直売所で購入する形が中心です。
特に野根の朝市では販売日が限られ、売り切れる場合もあります。こけら寿司を目的に東洋町へ行く場合は、販売日と在庫を事前に確認してから出発するのが安心です。2026年3月30日更新の高知県観光情報では、朝市自体は毎週土曜日7:30〜12:00ですが、こけら寿司の販売は第2・第4土曜日と案内されています。
| 販売場所 | こけら寿司・価格の目安 | 営業・販売時間 | 休み・販売日 | アクセス・駐車場 | 購入時の注意 |
|---|---|---|---|---|---|
| 野根の朝市(野根キッチン) | 1パック5切れ500円の案内あり | 土曜7:30〜12:00 | こけら寿司は第2・第4土曜の案内 | 高知東部交通「野根」下車すぐ/無料駐車場あり | 売り切れの可能性あり。事前の取り置き相談可 |
| 道の駅 東洋町(旧・海の駅 東洋町) | 野根キッチン公式で1パック500円の販売案内あり | 直売所9:00〜17:00 | 元日休 | 東洋町白浜88-1/無料駐車場173台 | 入荷・在庫は事前確認がおすすめ |
※価格・営業時間・販売状況は2026年8月時点で確認できた情報です。野根キッチンではイベント販売時に価格が変わる場合があると案内しています。来訪前に各施設の公式情報または電話で最新状況を確認してください。

野根の朝市|こけら寿司を目当てにするなら販売日を確認
野根の朝市は、地元グループ「野根キッチン」が運営する土曜朝の市場です。野菜や魚、加工品などとともに、東洋町の伝統料理であるこけら寿司が販売されています。
2026年3月30日更新の「こうち旅ネット」では、朝市の営業時間は土曜日7:30〜12:00。こけら寿司については第2・第4土曜日のみ販売と案内され、売り切れることもあるとされています。駐車場は無料で、高知東部交通バス「野根」停留所からすぐです。
一方、野根キッチン自身の案内では「毎週土曜日の朝市で販売」と記載されており、公式情報の間で販売日の表記に違いがあります。2026年3月更新の観光情報を優先すると、旅行者は第2・第4土曜日を基本に考え、出発前に販売予定を確認するのが確実です。
野根キッチンの販売案内では、こけら寿司は5切れ入り1パック500円。事前に連絡すれば取り置きにも対応すると案内されています。イベントでの販売時は価格が変わる場合があります。
こけら寿司そのものを目的に訪れるなら、朝市の開始後なるべく早い時間帯を予定し、可能であれば事前に取り置きを相談しておくと予定を組みやすくなります。
道の駅 東洋町|観光途中に立ち寄って探しやすい
もう一つの購入候補が、白浜海水浴場に隣接する道の駅 東洋町です。以前は「海の駅 東洋町」として案内されていた施設で、現在は道の駅として営業しています。
直売所は9:00〜17:00、休みは元日。無料駐車場は173台あり、東洋町を車で観光するときにも立ち寄りやすい施設です。
公共交通では、土佐くろしお鉄道の奈半利駅から高知東部交通バスで約1時間50分、JR阿波海南駅から阿佐海岸鉄道DMVで約25分が案内されています。いずれも「海の駅東洋町」停留所で下車できます。
野根キッチンは、ここでも5切れ入りのこけら寿司を販売すると案内しています。ただし、こけら寿司は手作りの商品で、毎日必ず店頭在庫があるとは公式情報から確認できません。こけら寿司を確実に購入したい場合は、道の駅または野根キッチンへ入荷状況を確認してから向かうのが安心です。
通販なら折詰め・冷凍こけら寿司も選べる
東洋町まで行くのが難しい場合は、野根キッチンが発送にも対応しています。
2026年8月時点の案内では、
- 折詰めこけら:18切れ・3,000円
- 冷凍こけら:5人前・3,000円
が掲載されています。
折詰めは常温発送で、季節によって冷蔵発送になります。冷凍こけらは1人前ずつ真空パックした5パックセットです。

現地で食べるなら販売日と在庫、持ち帰るなら保存方法、通販なら発送方法まで確認しておくと失敗を減らせます。
こけら寿司を旅の目的にする場合は、「行けば必ず買える」と考えず、販売日・取り置き・在庫の3点を確認してから東洋町へ向かうのがおすすめです。
こけら寿司を目当てに高知東部を旅するなら
東洋町までこけら寿司を食べに行くなら、食事や買い物だけで引き返すより、太平洋沿いの国道55号を室戸方面へ進み、室戸岬の観光や温泉・宿泊まで組み合わせると旅を組み立てやすくなります。
高知県東部は観光地同士の距離があるため、こけら寿司の販売時間を先に決め、その後に観光と温泉を配置するのがポイントです。
| 順番 | 立ち寄り先 | 目安・ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 東洋町 | こけら寿司を購入。販売日・在庫を事前確認 |
| 2 | 室戸方面 | 室戸岬などを観光 |
| 3 | 北川村温泉 | 日帰り入浴または宿泊 |
| 出発前 | ライブカメラ・道路情報 | 天気、海岸、国道55号周辺の状況を確認 |

東洋町から室戸方面へ海沿いを移動する
公共交通を利用する場合、道の駅 東洋町の「海の駅東洋町」バス停から室戸方面へ路線バスで移動できます。
四国ツーリズム創造機構の旅行案内では、海の駅東洋町→むろと廃校水族館がバス約40分、そこから室戸方面へさらに約20分の移動例が紹介されています。バスの本数は限られるため、乗車前に最新の時刻表を確認してください。
室戸まで進んだら、代表的な観光先は室戸岬です。太平洋へ突き出した岬周辺には、海岸沿いの遊歩道や特徴的な地形があり、室戸ユネスコ世界ジオパークを象徴するエリアの一つです。奈半利駅から室戸岬までは高知東部交通のバスで約60分と案内されています。
公共交通だけでも移動できますが、東洋町・室戸・温泉まで1日で組み合わせる場合は、時刻表に旅程を合わせる必要があります。車なら立ち寄り時間を調整しやすいため、こけら寿司の販売時間や天候に合わせて動きたい場合に向いています。
室戸観光のあと温泉まで組み合わせるなら、奈半利方面へ進んだ先にある北川村温泉 ゆずの宿が選択肢になります。
北川村温泉 ゆずの宿は宿泊のほか日帰り入浴にも対応しています。2026年8月時点の公式案内では、日帰り入浴は11:00〜21:00、最終受付20:30、大人800円・小学生400円、火曜日定休です。奈半利駅からは車で約30分、無料駐車場は25台あります。宿泊する場合のチェックインは15:00からです。
そのため、
東洋町でこけら寿司
→室戸岬周辺を観光
→北川村温泉で入浴・宿泊
という順番なら、郷土料理だけで終わらず、高知県東部の海岸景観と温泉まで一続きの旅として組み合わせられます。
温泉の営業時間・料金・休館日は変更される場合があります。宿泊を含め、出発前に施設公式情報を確認してください。
出発前に天気・道路・ライブカメラを確認
東洋町から室戸にかけては太平洋沿いを移動するため、出発前には天気予報だけでなく、海岸の様子と道路情報も確認しておくと安心です。
東洋町の「生見海岸ライブカメラ」では、生見サーフィンビーチ周辺の波や空模様などを現在の映像で確認できます。また、高知県ライブカメラ一覧からは、室戸市・東洋町など高知県東部の道路・河川・海岸に関するカメラを探せます。
出発前は、次の4点を確認しておきましょう。
- 東洋町の天気
- 生見海岸など太平洋側の様子
- 国道55号など利用する道路の状況
- こけら寿司の販売日・在庫
特に悪天候時は、ライブカメラだけで走行可否を判断せず、道路管理者や交通機関の最新情報も合わせて確認してください。
こけら寿司を旅の入口にして、「食べる・買う→室戸を観光する→温泉に泊まる」までつなげると、高知県東部での滞在時間を確保しやすくなります。
まとめ|こけら寿司は地域ごとの違いまで知ると面白い
こけら寿司は、魚や野菜などを使って作る地域性の強い郷土寿司です。高知・和歌山・兵庫・岡山などに同じ名前の料理が伝わっていますが、使う魚、酢、具材、形、押し方まで地域によって異なります。
この記事のポイントを整理すると、次のとおりです。
- 高知・東洋町では、焼いた魚の旨味を移した「酢にごし」と柚子酢を使い、すし飯と具を何段にも重ねる
- 和歌山では、雑賀崎のエソなどをそぼろにして使う押し寿司が伝わる
- 淡路島では、鯛やベラなどから作る魚そぼろを酢飯にのせて押す
- 岡山・蒜山では、笹の葉にすし飯としめ鯖をのせ、重石をして一晩寝かせる
- 「こけら」という名前の由来には、木枠に使った板や木片に似た見た目など複数の説がある
- 各地で祭り、祝い事、正月など人が集まる日の料理として受け継がれてきた
同じ「こけら寿司」という名前でも、一つの全国共通レシピがあるわけではありません。どこの地域のこけら寿司なのかを確認することが、料理の特徴を理解する一番の近道です。
高知県東部を訪れるなら、東洋町でこけら寿司を食べる・買うだけでなく、室戸方面の観光や温泉まで組み合わせると滞在を広げられます。販売日や在庫、天気、道路状況は出発前に確認しておきましょう。

こけら寿司を入口に、その土地で使われてきた魚や祝い事、作り方の違いまで知ると、郷土料理としての背景もより分かりやすくなります。
参考情報
- 農林水産省「こけらずし 高知県|うちの郷土料理」 https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kokerazushi_kochi.html
- 農林水産省「こけら寿司 和歌山県|うちの郷土料理」 https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kokera_sushi_wakayama.html
- 農林水産省「こけらずし 兵庫県|うちの郷土料理」 https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/40_20_hyogo.html
- 高知県「こけらずし<東洋町>|おいしい風土こうち」 https://www.chisanchisho.pref.kochi.lg.jp/life/dtl.php?hdnKey=1465
- 真庭観光局「こけら寿司|蒜山のグルメ」 https://www.maniwa.or.jp/web/?c=spot-2&pk=3137
- 野根キッチン「商品紹介・野根キッチンについて」 https://nonekokera.localinfo.jp/pages/7317623/page_202310090846
- 高知県観光情報Webサイト「野根の朝市(東洋町)」 https://kochi-tabi.jp/search_spot_sightseeing.html?id=7492
- 高知県観光情報Webサイト「道の駅 東洋町」 https://kochi-tabi.jp/search_spot_sightseeing.html?id=7949
- ツーリズム四国「【鉄道・バス旅】徳島から室戸岬経由で高知へ 話題のDMVにも乗れる! 徳島・室戸・高知55フリーきっぷで行くモデルコース」 https://shikoku-tourism.com/course/24464
- 高知県観光情報Webサイト「室戸岬」 https://kochi-tabi.jp/search_spot_sightseeing.html?id=703
- 北川村温泉 ゆずの宿「温泉」 https://www.yuzunoyado.net/spa.html
- ライブカメラJAPAN FUJIYAMA「高知県ライブカメラ一覧/道路・河川・海岸・観光を市町村別に確認」 https://livecamera.fujiyamasan.com/kochi
- ライブカメラJAPAN FUJIYAMA「生見海岸ライブカメラ|波とサーフィン状況」 https://livecamera.fujiyamasan.com/kochi-toyo-ishirahama-kumi-coast.html


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