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三平汁とは?石狩鍋との違い・具材・4人分レシピ【北海道】

北海道の郷土料理
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三平汁とは|塩漬けの魚と野菜を煮る北海道の郷土料理

三平汁(さんぺいじる)は、塩漬けや糠漬けにした魚と、大根・人参・じゃがいもなどの野菜を一緒に煮込む北海道の郷土料理です。

サケやニシンをはじめ、地域によってタラなども使われます。塩蔵した魚から出る塩分とうま味を生かして仕上げるのが基本ですが、使う魚や野菜、味付けは北海道内でも地域や家庭によって異なります。農林水産省では、北海道内全域に伝わる料理として紹介されています。

同じ北海道の魚料理である石狩鍋と混同されることがありますが、基本的には「塩漬けした魚を使う三平汁」と「生のサケを味噌で煮る石狩鍋」という違いがあります。詳しい違いは後ほど比較表で紹介します。

三平汁の基本|魚・野菜・味付け

三平汁の基本|魚・野菜・味付け

三平汁の材料に決まった一種類の組み合わせがあるわけではありません。北海道の食材や保存食を生かしてきた料理のため、使う魚や野菜には幅があります。

基本的な組み合わせを整理すると、次のようになります。

項目主な例
塩ザケ、ニシン、塩ダラなど
野菜大根、人参、じゃがいも、ごぼう、長ねぎなど
だし昆布だしなど
基本の味塩蔵魚から出る塩分とうま味を生かす
その他の味付け地域・家庭により味噌などを使う例もある

三平汁では、魚の身だけでなくアラを使うレシピもあります。北海道ぎょれんの「鮭の三平汁」では、鮭のアラを使い、じゃがいも・人参・ごぼう・長ねぎなどと煮込む4人分のレシピが紹介されています。

一方で、かつてニシン漁が盛んだった北海道では、塩漬けや糠漬けにしたニシンを保存食として利用し、それを季節の野菜と汁物にした三平汁も伝えられてきました。

そのため、「三平汁には必ず鮭を使う」と考えなくて大丈夫です。 サケ、ニシン、タラなど、その土地で利用されてきた魚によって味わいが変わることも三平汁の特徴です。

地域によって鮭・タラ・ニシンなど使う魚が違う

三平汁は北海道内全域に伝わっていますが、使われる魚や味付けには地域差があります。

農林水産省では、道央・道東では塩ザケ、道北では塩ダラを使う場合があると紹介しています。また檜山地方には、スケソウダラを使って塩味に仕上げる「塩三平」と、塩ザケを味噌で味付けする「味噌三平」があります。

地域三平汁の例
道央・道東塩ザケを使う
道北塩ダラを使う場合がある
檜山地方スケソウダラの「塩三平」
檜山地方塩ザケを味噌で仕立てる「味噌三平」

これは「どの地域でも同じ三平汁を食べる」というより、その土地で手に入る魚や保存方法に合わせて受け継がれてきた郷土料理と考えると分かりやすいでしょう。

【画像・図解03挿入位置|三平汁の地域差の表直後】

味噌や酒粕を入れても三平汁?

三平汁は一般に、塩漬けした魚から出る塩分を生かして味を調える料理として紹介されています。しかし、「三平汁=必ず塩味だけ」と限定するのは正確ではありません。

北海道農政事務所では、三平汁は材料から作り方まで家庭や地域によってさまざまで、味噌仕立てにする例もあると案内しています。檜山地方には実際に「味噌三平」と呼ばれる料理も伝わっています。

そのため、三平汁を初めて知る場合は、

基本形:塩漬け・糠漬けした魚+野菜+魚の塩分を生かした汁

と覚えておき、そのうえで地域や家庭によって魚・野菜・味付けが変わると理解するとよいでしょう。

なお、味噌仕立てだからといって、すべてが石狩鍋になるわけではありません。石狩鍋との違いは、味付けだけでなく生のサケを使うか、塩蔵魚を使うかも重要なポイントです。

【画像・図解04挿入位置|三平汁の塩味・味噌仕立ての違い説明直後】

三平汁と石狩鍋の違い

三平汁と石狩鍋は、どちらも北海道を代表する魚料理ですが、大きな違いは「使う魚の状態」と「基本の味付け」です。

三平汁は、主に塩漬けしたサケやニシンなどの保存魚を野菜と煮込み、魚から出る塩分とうま味を生かして仕上げる汁物です。一方、石狩鍋は生のサケの身やアラを野菜と煮込み、味噌で味を調える鍋料理です。農林水産省も、この「塩漬けした魚」と「生サケ+味噌仕立て」を両者の基本的な違いとして紹介しています。

比較項目三平汁石狩鍋
主な魚サケ、ニシン、タラなど主にサケ
魚の状態塩漬け・糠漬けなどの保存魚が基本生のサケが基本
基本の味付け保存魚の塩分とうま味を生かす味噌仕立て
主な野菜大根、人参、じゃがいも、ごぼうなどキャベツ、たまねぎ、長ねぎ、大根、しいたけなど
料理の形汁物鍋料理
地域・家庭差味噌仕立てなどの例もある野菜や仕上げ方は家庭によって異なる

【画像・図解05挿入位置|三平汁と石狩鍋の比較表直後】

違いを覚えるなら、まずは「三平汁=保存魚」「石狩鍋=生サケ+味噌」と考えると分かりやすいでしょう。

ただし、味付けだけで両者を区別するのは正確ではありません。三平汁にも地域差があり、檜山地方では塩ザケを味噌で仕立てる「味噌三平」が伝わっています。北海道農政事務所も、三平汁は材料や作り方が家庭・地域によって異なり、味噌仕立てにする場合があると案内しています。

一方の石狩鍋は、サケの身とアラを昆布だしで野菜と一緒に煮て、味噌で味を調えるのが基本です。野菜にはたまねぎ、キャベツ、長ねぎ、大根、しいたけなどが使われ、家庭によって豆腐やバターなどを加えることもあります。

つまり、味噌が入っているから石狩鍋、塩味だから三平汁、と味だけで判断するのではなく、使う魚が生魚なのか塩蔵した魚なのかも含めて見ることがポイントです。

石狩鍋の発祥や由来、具材、作り方について詳しく知りたい場合は、関連記事「北海道の郷土料理・石狩鍋とは?発祥・由来と作り方」もあわせて確認できます。

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三平汁の由来と歴史

三平汁は200年以上前から食べられてきたとされる北海道の郷土料理ですが、「三平」という名前がどこから生まれたのかは、現在も定説がありません。

農林水産省では、斉藤三平という人物に由来する説や、料理を盛った「三平皿」に由来する説などを紹介しています。また、奥尻島にも三平汁の発祥にまつわる伝承が残っています。

名前の由来は「斉藤三平説」「三平皿説」など諸説

三平汁の名前の由来としてよく知られているのが、「斉藤三平」という人物の名前から付いたとする説です。

農林水産省では、松前藩の藩主が狩りに出た際、斉藤三平という漁師の家であり合わせの材料を煮た汁を食べ、それを気に入ったことから「三平汁」と呼ばれるようになったという説を紹介しています。

もう一つが、「三平皿」に由来する説です。深さのある三平皿に料理を盛ったことから、三平汁という名前になったとされています。農林水産省の三平汁レシピでも、完成した料理を「三平皿に盛る」と紹介されています。

奥尻町には、このほかにも斉藤三平という人物をめぐる複数の伝承が残っています。ただし奥尻町自身も、名前の由来にはさまざまな説があり、どれが真実なのか断定できるものではないと説明しています。

そのため三平汁の由来は、一つの説を事実として紹介するのではなく、「人物名説や器の名前に由来する説などがあり、定説はない」と理解するのが適切です。

【画像・図解06挿入位置|斉藤三平説と三平皿説の説明直後】

江戸時代には「サンヘイ」の記録が残る

名前の由来は確定していませんが、三平汁が古くから食べられてきたことを示す記録は残っています。

農林水産省では、三平汁は200年以上前から食べられていたとされ、江戸時代後期の見聞録『東遊記』に記録があると紹介しています。

奥尻町の公式情報では、天明4年(1784年)に平秩東作が『東遊記』の中で、「サンヘイ」を塩蔵した魚と野菜を煮る料理として記したと紹介しています。

現在の三平汁は、塩ザケやタラなどを大根・人参・じゃがいもと煮る料理として親しまれていますが、昔は魚を保存するための塩蔵技術と、身近な野菜を組み合わせた生活に根ざした料理でした。

こうした記録から、少なくとも江戸時代後期には「サンヘイ」と呼ばれる魚と野菜の汁料理が知られていたことが分かります。

【画像・図解07挿入位置|1784年「サンヘイ」の記録説明直後】

奥尻島にも三平汁の発祥伝承が残る

北海道南西部の奥尻島には、三平汁の発祥にまつわる伝承が残されています。

奥尻町では、松前藩の始祖・武田信広が蝦夷地へ向かう途中で奥尻島に漂着し、島の漁師とされる斉藤三平が塩蔵したニシンと保存野菜を煮た汁を振る舞ったという説を紹介しています。

また奥尻町では2005年に「奥尻島元祖『三平汁』研究会」が発足し、三平汁に関する伝承や資料を調べながら、地域の食文化として継承する活動が行われてきました。

ただし、「三平汁は奥尻島で誕生した」と歴史的事実として断定することはできません。 奥尻町の公式情報にも複数の由来説が掲載され、最終的にはどの説が真実か断定できないとされています。

そのため、奥尻島については「三平汁発祥の伝承が残る地域の一つ」と捉えるのがよいでしょう。三平汁の背景を知ると、塩蔵した魚を保存しながら暮らしてきた北海道の食文化と深く結びついた料理であることが見えてきます。

【画像・図解08挿入位置|奥尻島に残る三平汁発祥伝承の説明直後】

三平汁の作り方|4人分の材料とレシピ

家庭で三平汁を作るなら、塩漬けした魚の塩分を見ながら、最後の味付けを調整することがポイントです。

ここでは、農林水産省「うちの郷土料理」に掲載されているサケのアラを使った4人分のレシピを基本に紹介します。三平汁は地域や家庭によって材料・味付けが異なるため、これが唯一の作り方というわけではありません。

三平汁の材料|4人分

材料分量
サケのあら適量(半尾分)
じゃがいも160g
大根80g
人参30g
さやいんげん30g
長ねぎ30g
ごぼう30g
こんにゃく60g
昆布だし汁3カップ
みりん小さじ1
小さじ1
少々
七味唐辛子少々

農林水産省のレシピではサケのアラを使います。頭や骨の周辺も煮ることで魚のうま味を生かせるのが特徴です。

なお、塩ザケや塩蔵したアラは商品によって塩分が異なります。最初から塩を多く加えず、魚から出る塩味を確認してから仕上げると調整しやすくなります。

【画像・図解09挿入位置|三平汁4人分の材料表直後】

三平汁の作り方は4工程

農林水産省の作り方は、大きく4工程です。

1.サケを塩出しして切る

サケは塩出しをして、3cm程度のぶつ切りにします。

塩分の強い魚をそのまま煮ると汁全体が塩辛くなるため、最初に塩分を調整します。

2.野菜とこんにゃくを切る

じゃがいもは乱切り、大根と人参はいちょう切り、ごぼうはささがきにします。こんにゃくは一口大にちぎります。

具材の大きさをある程度そろえておくと、食べやすくなります。

3.昆布だしで野菜とサケを煮る

鍋に昆布だし汁、野菜、こんにゃくを入れ、柔らかくなるまで煮ます。

野菜が柔らかくなったらサケを加えてさらに煮込み、みりんと塩で味を調えます。仕上げに2cm程度に切った長ねぎを加えます。

農林水産省の材料欄には酒小さじ1も掲載されていますが、作り方欄では加えるタイミングまでは明記されていません。加熱時間についても具体的な分数は示されていないため、野菜とサケに十分火が通ったことを確認して仕上げてください。

4.器に盛る

完成した三平汁を器に盛り、好みで七味唐辛子を添えます。

農林水産省のレシピでは「三平皿に盛る」とされており、三平皿は三平汁の名前の由来説の一つにも登場します。

【画像・図解10挿入位置|三平汁4工程の説明直後】

塩辛いときは塩抜きしてから味を調える

三平汁では、使う塩ザケや魚のアラによって塩分が変わります。

北海道ぎょれんの「鮭の三平汁」でも、鮭のアラの塩気が多い場合は水につけて塩抜きする方法が紹介されています。4人分で鮭のアラ半尾分、じゃがいも2個、人参1/2本、ごぼう1本、長ねぎ1/2本などを使い、水5〜6カップと昆布10cmで煮るレシピです。

北海道ぎょれんの手順は次の流れです。

  1. 鮭のアラを切り、塩気が強ければ水につけて塩抜きする
  2. 人参・じゃがいも・ごぼうを切る
  3. 長ねぎを切る
  4. 昆布と水に野菜を入れて火にかけ、沸騰直前に昆布を取り出して鮭を煮る
  5. 火が通ったら酒を加え、味を見ながら塩を加える

特に覚えておきたいのは、「塩を入れて味を作る」のではなく、まず塩蔵魚から出る塩分を確認することです。北海道ぎょれんも、鮭のアラからうま味が出るため、塩を少し加えるだけで仕上がると紹介しています。

塩ザケ、糠ニシン、塩ダラなど、三平汁に使う魚によって塩分は異なります。家庭で作る場合は、使用する魚の塩分を確認しながら最後に味を整えると失敗しにくいでしょう。

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北海道で三平汁を食べるなら|道南の3候補

北海道で三平汁を食べたい場合は、「店へ行けばいつでも注文できる」とは考えず、提供日や予約条件を事前に確認するのがおすすめです。

三平汁は家庭や地域行事で受け継がれてきた郷土料理でもあり、一般的な飲食店の定番メニューとして常時提供されているとは限りません。

2026年8月時点で、公的・公式情報から三平汁の提供を確認できる道南の候補を整理すると次の3か所です。

場所三平汁の提供料金営業・利用時間予約・注意点
かあちゃん食堂 たまりば/江差町ニシン三平汁三平汁単品・指定時の料金は公式記載なし毎週水曜11:30〜13:30ニシン三平汁は営業日の1週間前までに要予約
松前藩屋敷/松前町食堂で三平汁定食の案内あり三平汁定食の最新価格は要確認施設9:00〜17:00、最終入館16:30食堂の営業・当日の提供状況を事前確認
辻旅館/江差町郷土料理として三平汁の提供情報あり1泊2食7,700円(税込)IN16:00/OUT10:00三平汁が宿泊日の料理に含まれるか予約時に確認

※店舗・施設情報は2026年8月時点。三平汁の提供日、料金、営業時間は変更される場合があります。来訪前に各施設の公式情報または電話で確認してください。

【画像・図解11挿入位置|三平汁を食べられる道南3候補の比較表直後】

江差「かあちゃん食堂 たまりば」|ニシン三平汁は事前予約

三平汁そのものを目的に訪れる場合、提供条件が最も明確なのが、江差町のかあちゃん食堂 たまりばです。

江差町の公式観光情報では、江差の旬の食材や三平汁、豆漬けなどの郷土料理・家庭料理を提供する食堂として紹介されています。通常営業は毎週水曜日11:30〜13:30で、その日に用意された1種類の定食を提供する形式です。通常の定食料金は1食400円と案内されています。

ただし、通常営業日に必ず三平汁が出るわけではありません。

江差町の日本遺産公式サイトでは、季節の野菜や山菜を使った**「ニシン三平汁」は、水曜日の営業日の1週間前までに予約すれば提供可能**と案内しています。10人以上で予約する場合は、曜日にかかわらず相談できます。

そのため、三平汁を目的に江差へ行く場合は、

  • 水曜日に訪問できるか
  • 1週間前までに予約する
  • 三平汁の料金を予約時に確認する

の3点を押さえておくと安心です。

所在地:北海道檜山郡江差町愛宕町205

通常営業日の400円という料金は「その日の1定食」の料金であり、予約したニシン三平汁の料金と同額とは公式情報から確認できません。 三平汁を指定する場合は、予約時に料金も確認してください。

松前藩屋敷|三平汁と北海道の食文化を一緒に知る

松前町の松前藩屋敷は、江戸時代の松前を再現した施設です。

北海道のデジタルミュージアムでは、松前藩屋敷の食堂でニシンそばや三平汁定食などを提供していると紹介されています。三平汁を食べるだけでなく、ニシン漁や松前の歴史とあわせて北海道の食文化を知りたい人に向いた立ち寄り先です。

松前町公式観光サイトによると、松前藩屋敷の施設営業時間は9:00〜17:00、最終入館16:30。入館料は大人360円、中学生以下240円です。松前城からは徒歩約15〜18分が目安です。

所在地:北海道松前郡松前町字西館68

ただし、公式観光サイトでは2026年8月時点の三平汁定食の価格や食堂の提供時間までは確認できません。

三平汁を目的に訪れる場合は、

  • 食堂が営業しているか
  • 三平汁定食を当日提供しているか
  • 最新の料金

を松前藩屋敷へ事前に確認してから向かうのが安全です。

江差「辻旅館」|宿泊しながら郷土料理を味わう候補

日帰りの飲食店だけでなく、宿泊と三平汁を組み合わせるなら、江差町の辻旅館も候補になります。

北海道庁では、「北海道らしい食づくり名人」として辻旅館の代表を紹介しており、地元の食材を使った三平汁やホッケの煮付けなどの郷土料理を旅館で提供していると案内しています。情報は2026年1月27日に更新されています。

江差町公式観光情報による宿泊料金は、2026年8月確認時点で次のとおりです。

宿泊プラン料金
1泊2食7,700円(税込)
夕食なし6,600円(税込)
朝食なし7,150円(税込)
素泊まり5,280円(税込)

チェックインは16:00、チェックアウトは10:00。無料駐車場は12台あり、函館駅から車なら約90分と案内されています。

所在地:北海道檜山郡江差町字中歌町56

ただし、北海道庁の情報は「三平汁を提供している」という案内であり、1泊2食のすべての宿泊日に三平汁が必ず付くことを示すものではありません。

三平汁を目当てに宿泊する場合は、予約時に

「宿泊日に三平汁を用意してもらえるか」

を確認しておくのが確実です。

三平汁を目的にするなら予約・提供確認を優先

3候補のなかで、三平汁の具体的な予約方法まで公式に確認できるのはかあちゃん食堂 たまりばです。

一方、松前藩屋敷は「三平汁定食」の提供情報、辻旅館は「三平汁などの郷土料理を提供」という情報まで確認できますが、毎日必ず提供されるとは限りません。

そのため、三平汁を食べることを旅の目的にする場合は、「営業しているか」だけでなく「訪問日に三平汁を食べられるか」まで確認することが失敗を避けるポイントです。

江差と松前はいずれも道南にあり、三平汁だけでなく、ニシン漁や松前藩など北海道の歴史と食文化をあわせてたどれる地域です。次の旅行導線では、江差・松前から函館、湯の川温泉まで組み合わせる方法を紹介します。

【画像・図解12挿入位置|江差・松前の三平汁3候補の位置関係説明直後】

三平汁のお取り寄せ

三平汁は家庭で作るだけでなく、温めて食べられるレトルト商品を取り寄せる方法もあります。

2026年8月時点では、北海道七飯町の寿フーズが三平汁を製造しており、同社公式オンラインショップでも三平汁を含む商品を販売しています。寿フーズは、三平汁・石狩汁・くじら汁など北海道の郷土料理をレトルト食品として製造しています。

現在の記事に掲載している「クイックde北海道 三平汁(290g)」も、2026年8月時点で楽天市場で販売ページを確認できます。1カップ1人前の塩味仕立ての商品です。

また、道の駅なないろ・ななえのオンラインショップでは、寿フーズ製造の「紅鮭の三平汁(塩仕立て、北海道産野菜使用)」が1個432円(税込)で販売されており、2026年8月確認時点では在庫ありと表示されています。

商品例内容価格例確認時点
クイックde北海道 三平汁290g・1人前販売店で確認2026年8月
紅鮭の三平汁塩仕立て・北海道産野菜使用432円(税込)2026年8月
北海道三大汁セット三平汁・石狩汁・くじら汁 各290g1,620円(税込)2026年8月

寿フーズ公式オンラインショップでは、三平汁・石狩汁・くじら汁を各290gずつ組み合わせた「北海道三大汁」のセットも1,620円(税込)で案内されています。三平汁は紅鮭の塩分を生かし、じゃがいも・人参と煮込んだ塩仕立てです。

商品価格や在庫、送料は変更される場合があります。購入前に販売ページで最新情報を確認してください。

お取り寄せするときは魚・味付け・内容量を確認

三平汁を通販で選ぶ場合は、商品名だけでなく次の点を確認すると選びやすくなります。

  • 使用している魚は鮭・タラ・ニシンなどのどれか
  • 塩仕立て・味噌仕立てなど味付けの違い
  • 1袋・1カップあたりの内容量
  • 常温・冷蔵・冷凍など保存方法
  • 賞味期限
  • 温め方
  • 送料を含めた総額

特に三平汁は、地域や家庭によって使う魚や味付けが異なります。農林水産省でも、塩ザケだけでなく塩ダラを使う地域や、檜山地方の「味噌三平」などが紹介されています。通販商品も一つの味が三平汁すべてを代表するわけではないため、使用する魚と味付けを確認して選ぶと違いを楽しみやすくなります。

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三平汁を目当てに北海道を旅するなら|江差・松前から函館へ

三平汁を目当てに北海道を旅するなら、江差で郷土料理を味わい、松前で北海道南部の歴史に触れ、最後に函館・湯の川温泉へ向かう道南ルートが組みやすいでしょう。

江差・松前は函館から距離があるため、短時間の日帰りで詰め込むより、車で移動時間を確保して回るのが現実的です。北海道公式観光サイトでも、函館・松前・江差を組み合わせた周遊旅行が紹介されています。

順番立ち寄り先移動・利用の目安
1江差|三平汁を食べるたまりばは水曜11:30〜13:30。ニシン三平汁指定は1週間前までに予約
2江差→松前車約70分が目安
3松前|松前藩屋敷・松前城周辺松前藩屋敷9:00〜17:00、最終入館16:30
4松前→函館車約2時間
5函館市内を観光ベイエリア・元町・五稜郭などから選ぶ
6湯の川温泉函館駅からバス約25分、市電約31分

※移動時間は天候・道路状況・休憩時間によって変わります。特に冬は積雪や路面凍結を考え、余裕を持った計画にしてください。交通・施設情報は2026年8月時点で確認しています。

江差で三平汁を食べ、ニシン漁の歴史をたどる

三平汁を旅の中心にするなら、まず江差を目的地にすると料理と地域の歴史を結び付けやすくなります。

「かあちゃん食堂 たまりば」では、事前予約でニシン三平汁を食べられます。通常営業は毎週水曜日の11:30〜13:30で、ニシン三平汁を指定する場合は営業日の1週間前までの予約が必要です。

食事の前後には、江差のいにしえ街道やかもめ島などを組み合わせられます。江差は北前船交易とニシン漁で栄えた地域で、三平汁に使われてきたニシンと土地の歴史を一緒に知ることができます。北海道公式観光サイトでも、江差をニシン漁と北前船で繁栄した町として紹介しています。

函館から江差へ直接向かう場合は、車で約1時間30分〜2時間が目安です。公共交通では函館駅前から江差方面への路線バスもありますが、約2時間かかるため、松前まで周遊する場合は車のほうが旅程を組みやすくなります。

江差から松前へ|車約70分を見込む

江差からは海岸沿いを南下して松前へ向かいます。

北海道公式観光サイトの道南周遊ルートでは、松前から江差まで車約70分として案内されているため、逆方向の江差から松前へ向かう場合も約70分を移動計画の目安にできます。

途中の上ノ国方面を経由するルートでは、「はこぶら」のドライブ案内でも松前から道の駅上ノ国もんじゅまで約1時間、上ノ国から道の駅江差まで約20分という目安が紹介されています。

松前では、三平汁の由来に登場する松前藩の歴史と結び付けて松前城・松前藩屋敷を訪れると、料理の記事で知った背景を現地で確認できます。

松前藩屋敷は9:00〜17:00、最終入館16:30。2026年8月時点では大人360円、小中学生240円で、無料駐車場があります。

三平汁定食を目的にする場合は、食堂の営業と当日の提供状況を事前に確認してください。

【画像・図解13挿入位置|江差の三平汁→松前→函館→湯の川温泉の旅行ルート説明直後】

松前から函館へは車約2時間|最後は湯の川温泉へ

松前観光を終えたら、函館方面へ戻ります。

松前藩屋敷や松前城周辺からJR函館駅までは、車で約2時間が目安です。松前町公式観光サイトでも、木古内駅から松前までレンタカーで約1時間、函館方面との海岸線を周遊ドライブに向くルートとして案内しています。

函館到着後は、ベイエリアや元町、五稜郭などから時間に合わせて観光地を選び、宿泊は湯の川温泉へつなぐと移動をまとめやすくなります。

湯の川温泉は函館市街から近く、JR函館駅からは、

  • 函館バス:約25分・310円
  • 函館市電:約31分・240円
  • 函館空港からシャトルバス:約5分・230円

が2026年8月確認時点の目安です。

日帰り入浴なら大人550〜2,200円程度の施設があり、利用時間やタオル、駐車場の条件は施設ごとに異なります。宿泊施設と日帰り入浴の比較は、関連記事「湯の川温泉|日帰り入浴10施設・宿3選と函館観光」で詳しく紹介しています。

内部リンク:湯の川温泉
https://kankoujp.com/yunokawa-onsen/

出発前に函館・道南のライブカメラと道路情報を確認

江差・松前・函館を車で移動する場合は、出発前に天気だけでなく道路・視界・積雪状況まで確認しておくと安心です。

特に道南は江差から松前、函館までの移動距離が長いため、雨・雪・強風などで予定どおり進めない場合も考えておきましょう。

「ライブカメラJAPAN FUJIYAMA」の函館市ライブカメラ一覧では、2026年8月時点で函館市内27件を掲載し、道路・河川・市街地などの現在の様子を確認できます。函館ベイエリアのライブカメラでは、函館湾や函館山方面の空模様・視界も確認できます。

内部リンク:函館市ライブカメラ一覧
https://livecamera.fujiyamasan.com/hokkaido/hakodate/

出発前は、

  • 江差・松前方面の天気
  • 道路の積雪・凍結
  • 函館市街の天気
  • 函館山・ベイエリア方面の視界

を確認してから移動すると、観光場所や立ち寄り時間を調整しやすくなります。

【画像・図解14挿入位置|道南旅行でライブカメラ・天気・道路を確認する説明直後】

三平汁だけを食べて帰るのではなく、江差のニシン文化→松前の歴史→函館観光→湯の川温泉までつなぐことで、道南の食・歴史・温泉を一つの旅行として組み立てられます。

まとめ|三平汁は保存魚と野菜を生かした北海道の郷土料理

三平汁は、塩ザケやニシン、タラなどの保存魚と、大根・人参・じゃがいもなどの野菜を煮込む北海道の郷土料理です。

基本は魚から出る塩分とうま味を生かして仕上げますが、北海道内でも地域や家庭によって使う魚や具材、味付けが異なります。檜山地方の「味噌三平」のように、味噌仕立てで食べられてきた地域もあります。

石狩鍋との違いを簡単に整理すると、三平汁は塩漬けなどの保存魚を使うのが基本、石狩鍋は生のサケを味噌で煮るのが基本です。味付けだけでなく、使う魚の状態を見ると違いを理解しやすくなります。

三平汁の名前の由来には、斉藤三平という人物にちなむ説や「三平皿」に由来する説などがあり、定説はありません。一方、江戸時代後期の1784年には「サンヘイ」と呼ばれる魚と野菜の汁料理の記録があり、200年以上にわたって受け継がれてきた食文化であることが分かります。

家庭で作る場合は、塩蔵した魚の塩分に注意するのがポイントです。塩気が強ければ塩抜きを行い、最初から濃く味付けせず、魚から出る塩味を確認して最後に調えると作りやすくなります。

北海道で実際に三平汁を食べるなら、提供日や予約条件を事前に確認してください。特に江差の「かあちゃん食堂 たまりば」では、ニシン三平汁を指定する場合、営業日の1週間前までの予約が案内されています。

三平汁を目当てに旅行するなら、江差で郷土料理を味わう→松前で歴史を知る→函館観光→湯の川温泉で宿泊という道南ルートも組み合わせられます。冬を中心に天候や道路状況が変わりやすいため、出発前にはライブカメラや公式の道路・交通情報も確認しておくと安心です。

三平汁は単なる「鮭の汁物」ではなく、北海道で魚を保存し、その土地の野菜と組み合わせながら受け継がれてきた料理です。使う魚や味付けの違いまで知ってから食べると、北海道各地の食文化の違いもより分かりやすくなります。

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参考情報

三平汁
三平汁
三平汁の材料
三平汁の材料

三平汁の作り方・レシピ関連動画

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